-49- 「イヤリング」

 道を歩いていると、何かがキラリと光ったから、よく見てみると、それはイヤリングだった。


 交番に届けた方が良いのかな、と考えながら拾い上げた。


 すると、そのイヤリングには人の耳が付いていて、顔から引きちぎった様に血が滴っていた。


 放り捨てると、地面に落ちる前に、どこかへ消えてしまった。

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