第14話 初事件⁉︎ 2


その頃の事務所では、

後輩君の行動を不思議に感じた、綾先輩がこっそりと後を追っていた。

下まで行くと、さっきまで前にいた後輩君の姿が見えず、周りを見渡すと事務所のポストに


『推理部の諸君へ』


と書かれた手紙が入っていることに気づき、

手紙を引っ掴み、急いで事務所に戻っていった。






事務所に戻ると、私を見た2人がキョトンとしている。

2人に、落ち着きながら私は、


「後輩君が誘拐されたかもしれない。」


と、端的に伝えると2人は、慌てようとせずに、落ち着いた顔立ちで、綾先輩の手紙を見て、


「「中を見てみましょう。」」


そういうのだった。







一方、誘拐された佑月は、

気づくと倉庫のようなところに手脚を縛られ、口はガムテープのようなもので、塞がれていた。

そんな俺に、仮面を被った犯人らは、

「助けが来るまで、大人しくしてろ。」

と言って俺の前にある椅子に座るのだった。




犯人らを見ながら、身長や体格、癖、口調、

など色々観察して、自分が会ったことのある人かを見極めていくと、

男の方は比較的すぐに、答えに辿り着いた。



多分、いや、きっとそうだ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


早くも犯人が、分かったらしい佑月くん。

そして、事務所に残された手紙は?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る