第5話 自己紹介




あらかたの話や配布物が配り終わって、自己紹介の時間になった。

転校生の2人が先生に呼ばれたかと思うと、

どこの高校から来たかなどのことを先に紹介している。

「あのお嬢様学校から?何で?」


「美少女だ!」


「モデルとか?」


「ちよー綺麗!」


などクラスの人は色々言っている。

そんなことで盛り上がれるのは、いいなー。

俺はそんなことを思いながら、

頬杖をついて聞いていた。

そんな俺に向かって2人はウィンクするから

近くの男子に、

「俺に気があるのかな?!」

などと間違われるようなことを言われている。

俺は、頭が痛くなったため、どうでもいいことだと思うようにして、あとは聞き流しておいた。




10分休みとなったので、顔を上げると、

「「さっきの話聞いてなかったでしょ?」」

と2人から声をかけられたため、周りの反応を気にするが、以前より明らかに反応が薄い。

どうなっているのか分からない、という顔をしていると、

怜が

「気になる?ねぇ、気になる?」

俐生が

「教えてあげるね?」

と言ってくるので断ることもできず、2人の話顔見ながら、を聞くことにした。



.................




2人の白い肌に銀色がかった白い髪は、この世のものとは思わないくらいに綺麗であり、

容姿は髪型を除けば、瓜二つである。

ちなみに怜がショート。

俐生はロング、なので見分けることはできるが...、




なんて思っていると、

2人が頬を膨らまして、つまらなそうにしていることにきづいたので、聞いていた話に反応することにした。

「前に助けてもらったから、話しやすいってことな?」


「「そう。」」


まだ不服そうにしているので、


「友達なんだろ?」

と言うと、

2人とも顔を明るくした。




俺の前だけ、表情筋動かし過ぎじゃない?





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


周りからの目は、やっぱり気になりますよね?

鈍感っぽく、描いている佑月くんも怜や俐生の態度の違いに早くも、気がつきました。

もう少し遅くした方がよかったですかね?

ここから、さらに仲良くなっていきます!


ちなみに怜と俐生の名前は、怜悧(伶俐)

と言う熟語の意味からとっています。気になるかたは調べてみてください。きっと納得すると思います。多分.....



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