第24話

その後、何事もなく隠れ家へと帰った


りぃは変わってしまった


表面上は、前と変わらない

明るく話したり、

ご飯を作ったり、買い物に行ったり、


ただ、一人になったら、

泣いたり、ただ俯いて暗い雰囲気を醸し出したり、

辛そうな表情をしたり


ライはその様子を見たことはなかったが、

なんとなく気づいていた


ライと一緒にいても、たまにフリーズしてる時があった


ライが声をかけても、

「大丈夫」と言うのみだった


そんな、少し暗くなったような隠れ家に、

1本の電話が掛かって来た


「もしもし、あぁ、政府さんですね、りぃです。

依頼ですよね、今回のターゲットは、、、石川 成神、、、

えっと、はい、あいつですか、はい、、、少し考えてもいいですか?

はい、はい、ありがとうございます、、」


りぃは、受けるかどうか悩んでいた、

両親の仇を絶好のチャンスだが、前回出会った時は動けなかった

そして、トラウマが掘り返された現在、殺せる自信は無かった


「あれー?りぃ?どしたの?」


「あぁ、依頼来たんだけど、受けるか悩んでて、、」


ライは、ターゲットが誰か察しが付いたようだ


「うーん、じゃーさ、アタシが1人で殺ってこよーか?」


「えぇ、あのさ、悪い意味じゃないんだけど、ライには無理だよ」


「なに?アタシが弱いって言いたいの?」


確かにりぃよりは弱いけどさ、と小声で付け足した

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