第2話 ○月××日

 目が覚める。時計確認。午前0時20分前後だった記憶がある。息苦しい。熱い。火照る。寒い。悪寒。発熱か、いや体温計置いてなかった。寒い。一応横に置いていた冬用の掛け布団をかける。苦しい。息がしづらい。

 目が覚める。寝ていた。時間確認。午前1時0数分。熱い。扇風機をかける。寒い。毛布も掛ける。布団と毛布を掛けて、扇風機をつけっぱなしにする。これでちょうどいいと感じた。水を飲む。腹痛。頭が痛い。

 目が覚める。時間確認。午前1時40数分。喉が渇く。水を飲む。頭が痛い。お腹が痛い。氷枕が欲しい。冷凍庫には氷枕を用意していた。氷枕があれば我慢できそうだ。動けない。起きられない。水を飲む。息が苦しい。

 目が覚める。寝ていた。時間確認。午前2時0数分。氷枕を取りに行こう。起きられない。水を飲む。水を飲む。冬用の布団を外す。タオルケットと毛布。足を出すと寒い。扇風機は止められない、止めると熱い。水を飲む。息が苦しい。お腹が痛い。

目が覚める。寝ていた。時間確認。午前2時40数分。お腹が痛い。これは出る。うご、動ける。起きる。トイレへ。水っぽい大便。終了。寝室へ戻る。横になる。水を飲む。ああ、氷枕忘れた。あ、冷えピタ。何やってんだよ……。水を飲む。

 目が覚める。寝ていた。時間確認。午前3時0数分。またお腹が痛い。行かなきゃ。トイレへ。やはり、下痢になっている。終了。キッチンへ。氷枕と、水を入れて凍らせておいたペットボトルを取り出す。スポーツドリンクも出す。全部を抱えて戻ろうとする。あれ? 持てない。ペットボトルを持とうとすると、凍らせたペットボトルが持てない。氷枕を置こうとすると、何を持って行かなきゃならないのかが分からなくなる。とりあえず、スポーツドリンクのペットボトルを置いて、寝室へ。荒い息。呼吸しづらい。呼吸がしづらくなるってのも、副反応か?と八つ当たりの勢いを借りてもう一度キッチンへ。スポーツドリンクを持つ。リビングに置いておいた冷えピタも持つ。寝室へ。ミネラルウォーターはもうなくなっていた。スポーツドリンクを飲む。息ができる感じがした。冷えピタを張る。氷枕に頭を乗せる。気分がいい。寒いが。毛布がある。扇風機がある。ちょうどいい。凍らせたペットボトルにもタオルを巻いてある。頬に当てる。寒いが、悪寒ほどにはならない。スポーツドリンクを飲む。ラジオをつける。午前3時20数分、ラジオ消す。体温計を忘れていたことに気づく。

 薬飲もうかな、と思っていたら、目が覚めた。寝ていた。時間確認。午前4時0数分。足が寒い。毛布とタオルケットが上半身にだけあって、寒く感じていた。スポーツドリンクを飲む。凍らせたペットボトルを頬に当てる。あ、薬を。

 目が覚める。寝ていた。午前5時10数分。一時間も寝られていた。空がしらじらとしていて、夜が終わりつつあることがどことなく嬉しくなった。スポーツドリンクを飲む。解熱鎮痛剤は1日二回。ということは、夜寝る前に飲めるようにして、今夜は熟睡したいから、だったら、お昼に飲むか、いや、この状態で午前中を過ごすのは無理だから、6時過ぎたら飲むか。息はしづらいことはない。熱っぽくはある。悪寒はない。というようなことを考えられる状態になっていた。ラジオをつけるがすぐに消す。

 目が覚めると、午前六時を過ぎていた。よし、なくなったと思っていた水が少しあったので、薬を飲んだ。横になる。ラジオをつける。そのままでスポーツドリンクを飲む。ラジオを消す。

 体の向きを変えると目が覚めた。午前6時53分。起きることができた。洗顔。玄関のかぎを開ける。座敷のカーテンを開ける。仏壇の提灯に明かりを点ける。起きた理由はこればかりではなかった。大量ではないが、べたべたとした寝巻を変えたかった。ノースリーブとステテコからティシャツハーフパンツへ。その間、濡らしたタオルで体を拭いた。寝室へ戻る。横になる。まだ氷枕には冷たさが残っていた。巻いたタオルの間に手を入れた。普段の枕に頭を置いた。

 午前7時20分。起きる。36度2分。起きれる。普段なら午前中にはソイラテやブラックコーヒーなら3,4杯飲むところが、1杯の途中であきてしまった。その代わりはお茶だった。それでも普段の午前中の量の半分も飲まなかった。リビングや寝室を行ったり来たり。なぜか、リビングにいてもすぐに横になるし、眠気が来るし、テレビも見ている気にもならないし、だから寝室で横になるのだけれども、熟睡できずにすぐに目が覚めるし、そんなを繰り返していた。

 朝ごはんを食べてないことに気づいたのは、もうすぐお昼だなと空腹を感じられた時である。同時にまた熱の感じがしてきた。まだ行けそうだと前日の食器類を片付けただけで息が上がった。37度5分。またかよ。午前中に冷えピタは一度交換しているのに。時々悪寒がする。やはり左肩は上げることができない。そういえば左側へ寝返りうとうとすると目が覚めてた気がする。お腹、空いてるけど食べなくてもいいけど、何か食べたい気がする。半合ずつ小分けにしておいたご飯をラップから、その半分をとってレンチン。塩昆布と混ぜる。実は前日こんなことをしておいた。豆乳味噌スープを作って冷やしておいた。塩昆布ご飯をどんぶりに。その上に豆乳みそスープをかける。あっという間の昼食。まだ腹に余裕はある、と感じられた。けれども、もう食べる気力がなかった。

 リビングでぼーっとしていたら数十分。寝室へ。横になる。午後1時過ぎ起きる。悪寒はない。息苦しさもない。少し火照っている。冷たい緑茶をリビングで飲む。午後何度か体温を測ると、37度台をキープ。38度になった知人がいる。それよりはましと思うか。

 午後二時過ぎ。アイスを食べる。お腹がいっぱいに感じる。寝室へ。

 午後三時過ぎ起きる。エナジードリンクを飲む。お、動けそうだ。洗濯、は無理そうだから、タオルを水洗いしておこうかな、いや枕干そうか、とウロウロし出したのが失敗。すぐに、あれ、息苦しい、肩で息することに。やっぱ無理。横になる。寝れない。録画しておいた映画を見る。うたた寝。映画見る。うたた寝。映画終わる。栄養ドリンクを飲む。……スポーツドリンクは残り一本。炭酸系も欲しい。副反応は一日二日で、二日目はもうほとんどいいと聞く。小腹が空いたときようのパンみたいなもの。時計確認。スーパーにはまだ人はいるだろうな、もう少し人が少なくなった頃が良いかな。夜か、うどんでも……吸うのはちょっとな。まだお昼のが少し残っていたし、それにするか。というわけでもお昼と同じ夕食。

 午後7時ころ、歩いて五分のスーパーへ車で。冷房が効いていた。悪寒再び。震えだして止まらない。ドリンクとパン(総菜パンとかではなく蒸しパン。豆乳に浸せて食べられそうだと思ったので)と、あ、お茶漬けの素があるといいかもととっとと揃えて退散。車内。ぬっくい。帰宅。風呂は……浸かってられない。体を拭くだけ。

午後十時過ぎ。スポーツドリンクとミネラルウォーター二本、冷えピタ交換、体温計、氷枕、解熱鎮痛剤用意して寝室へ。洗面器とバスタオルも置いたのは、そういえば吐き気が少し昨晩あったなと思い出したから。スタンドライトと豆球を点けて就寝。あ! 薬飲んでねえや。のまま入眠。

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