副反応日記
金子ふみよ
第1話 ○月×日
新型コロナウィルスワクチン接種二回目の日。
3週間前の一回目の接種の日は会場到着と同時に土砂降りの雨に降られたが、今回は快晴。体育館の入り口にいた案内の人はおらず、館内に入るとそこに案内人が。導かれて順路を進む。一回目と同じくらいの時間がかかるかと思いきや、本人確認も検温も予診も接種もサクサクと進み、前回より3分の2くらいの時間で済んだ。
一回目の接種後、左肩がひどく痛み、腕を上げられなくなったから、きっと今回もそれはあるだろうなと思っていた。そのほかに副反応がどんなになるか、おそらく熱は出るんだろうなくらいは、風聞により予想はしていた。(どうかあまりひどくなりませんように)、なんてことを思いながら帰路の運転。夏である。立秋を過ぎているとはいえ八月。だから、そんな車内へ数十分の駐車から戻れば汗くらいである。汗くらい、汗くらい、汗。ん? なんか、汗多くね? 保冷バッグには用意しておいた麦茶があった。赤信号の機会に飲む。(すげー渇いている時に飲んだみたいな感じだな)。青信号。汗……いや、熱いし。赤信号を待てずにホルダーに置いた麦茶を飲んだ。家に着くころには525mlの麦茶は空になっていた。
午後は何事もなく過ごせた。録画しておいたドラマ見たり、ネットサーフィンしたり、洗濯したり。
夕飯は塩昆布のおにぎりと焼そば。お腹も空いた感覚があったし、満腹感もあった。解熱鎮痛剤を飲もうかとも思ったが、取り立てて変化もない。汗も、まあ夏ならというくらいの感じになっていたので、この時点で薬は飲まなかった。
接種後12時間経過。「半日で発熱」を聞いていたので、熱出ないといいなと思っていたが変化なし。すでに入浴も済ませていたので、焼酎ハイボールを二杯飲む。23時半前就寝。この時点で何の変化もなかった。枕元にはミネラルウォーターのペットボトル、解熱鎮痛剤を用意。スタンドライトを最小限と豆球を点けたまま横になる。夏用の冷感タオルケットをかけて寝る。
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