創作vs創作論

春沢P

ペンネームのこと

 カクヨムのアカウントは2018年に作った。それではと作品をあれやこれやと考える一方、ペンネームはどうしようかと悩んだ。

 いろいろアイデアを出しては消え、出しては消え。

 そこでふと;


――別にアイマスのプロデューサー名でよくね?――


 と気づいた。そう気づいてみれば、プロデューサー名で本を出している人もいる。

 そうして「春沢P」としてここに参加した。


 じゃあ「春沢」はなんだ、となる。

 さらに時をさかのぼって2013年。『絶対防衛レヴィアタン』というアニメを見てソーシャルゲームに興味を持った。アニメの放送が終わってから投げ銭みたいな感覚でゲームを始めた。7月だ。

 ゲームを始めるときに、ユーザー名を決めないといけない。

 しばし考えて、「そういえば!」と思いついたのがフィリップ・K・ディックの『高い城の男』。ちょっと前に電子書籍で読んだのだった。この作品に「春沢提督」という名前が登場する日本の占領下のアメリカ西海岸に寄港した、空母翔鶴の提督だ。詳しくはこの小説を読んでほしいが、もったいぶって登場した名前にも関わらず、実在しないというあたりが気に入ったキャラだった。この年は『艦これ』が始まり、「提督」という言葉がことさら印象に残ったというのもある。よしこれでいこう! アクアフォール防衛隊隊員、「春沢提督」。


 よりによってその『絶対防衛レヴィアタン』は10月にサービス終了となる。GREEのゲームで他に通勤電車の暇つぶしになるものはあるだろうか? と検索。

 そして見覚えのある「アイドルマスター」の文字。後ろに「ミリオンライブ!」とついてる。アイマスなら2009年にSPを買ってきて積んである。とりあえずやってみよう。

 というのが11月。


――プロデューサー名を入力してください――


 もはや迷うことなく、「春沢」と入力した。「P」は勝手につく。


 アイドルマスターミリオンライブ!は、その後ずっとやってる。2018年3月19日のグリマス最後の日までやってた。その後はやめるつもりでいたのだが、2017年にリリースされたリズムゲーム、『アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ(ミリシタ)』を始めてみたら、この世から消えたと思われたミリオンライブ!の世界がしっかり生きていた。リズムゲームになってプロデューサーの数も激増した!

 ということでミリシタに移行してずっとやってる。ライブにも行った。SNSの相互フォローも増えた。

 そうして、2018年のうちには、Twitterも、はてなブログも、pixivも、「春沢P」を名乗ることに決めた。その最初の一歩がカクヨムだった。


 ええと、創作論だ。

 いや、これも一つの創作論。

 ペンネームが決まらなければ作品を公開できない。

 ペンネームの決め方なんて勝手でいい。しかし、当人にとって何らかの思い入れは必要だろう。そして、自分はこう決めた。

 ペンネームだけじゃない。キャラクターの名前だって決めないといけない。

 これはこれで創作論だ。

 キャラの名前についてはいずれまた。

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