テスト用落書き

雪宮紫月

第1話

俺は詐欺師。オレオレ詐欺で老人を騙している詐欺師だ。

今日もひとつ騙し取ってやろう。

えーと、090-████-████っと。


発信音が少しの間響く。


電話の向こうからしゃがれた声が聞こえてくる。

「はいもしもし?どちら様ですか?」

お爺さんのようだ。

「あ、もしもし?じいちゃん、オレオレ、俺だけど?」

「ん?ああ」

「じいちゃんもしかして孫の名前を忘れたの?」

「ワシの息子は40にもなっていまだ未経験じゃ」


電話は静かに切られた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

テスト用落書き 雪宮紫月 @unluckyblock01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ