詩「コップから「死にたい」が溢れ落ちている」

コップから「死にたい」がこぼれおちる

　いったい僕はどうしたいんだ

　生きたい　昨日までずっと

　何も無いのに　怖いから

　１回　言ったきりずっと

　何も無いのに　弱いから

　死にたい　そうしたい

　消えたい　もう嫌だ

　へぇ　こんな雨　降るんだ

　ペインレイン　痛い　もう嫌だ

　へぇ　僕の中に　溜まるんだ

　ゲームエンド　いたい　まだいたい

　いたい　いたい　まだいたい

　けれどもそれは　嘘さ

　痛い　痛い　もう逃げたい

　それこそ僕の　本音さ

　そうやって引き寄せた太い糸

　切りたいと、思わない？

　期待なんてしないでくれよ

　表向きは完璧のドール

　何にも無い　それが僕

　辞退なんかできないへっぽこ

　独りで溜め込むロンリーガール

　何でもない　隠し続ける

　死にたい　ない未来

　消えたい　楽そうだ

　ねぇ　コップの中に溜まってるよ

　ペインレイン　雨水　満タンだ

　ねぇ　僕は知られたくはないんだ

　オルターエゴ　果実は苦いんだ

　消えたい　消えたい　消えてみたい

　ただただ言ってみただけさ

　言いたい　言いたい　言ってみたい

　本当の僕は　見せられないよ

　いつの間にか手繰り寄せた糸

　消えたいなら切るしかない

　なんで僕は描いてんだろう

　こんなの僕じゃない気がする

　本当の僕はこれだけど

　現実は全て違う私が演じてる

　吐き出せない

　まだ出せない

　なんでこんなことになってんの？

　私にももう分からないよ──

　死にたい　死にたい　もう死にたい

　何となく言っただけ

　消えたい　消えたい　消えてしまいたい

　想いが溢れて止まらない　落ちる

　好奇心で手に取った糸

　ふと　やってみたかっただけなんだ

　さよなら──ってね