第4話

「オーナー、お風呂の準備が出来ているので先に入ってきて下さい。」

私は私の持ち主であるオーナーと会話しながら夕食の支度をする。

オーナーはこの地域一帯の市長をしている。

さっきオーナーは海の市場の管理者と話すための出張から帰ってきたばかりだ。オーナーの家には私以外の奴隷がいない。オーナーの所有する私以外の奴隷は基本的に奴隷商に売られたり、物作りといった肉体労働をしている。

私がオーナーと一緒の家で過ごしている理由は自分で作るご飯より美味しいかららしい。まぁ、奴隷として売られる前は夕飯とかは自分で作ってたからね。美味しいご飯が作れるのは当然だ。

「ユメ、明日店休みだったよな。貴重な休みに申し訳ないけど、急遽戒さんのところに行くことになったから一緒にきてくれ。話が終わったらユメの友達のところに行ってていいから。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る