第5話成果


「俺のモンスターはEランクだけど、Lvは9.10だぞ?戦闘力も300は超えてるし、お前のモンスターとこれだけ差があるのはおかしいだろ!」


結城がわーきゃーわーきゃーとウッキッキーをしてるので無視しとこう。だが、たしかに戦闘力はほぼ同じだしこっちには防衛としてスライムを残していた。実質モンスターを狩っていたのは2体だけだ。


結城のチームはゴブリンアーチャーが遠距離から狙撃。ホブゴブリンがアタッカーとタンクの役割をこなし、バットがボブゴブリンの近くから錯乱攻撃をするバランスのいいチームだ。結城は敵のヘイトが自分に来ないように立ち回りもしている。危なくなれば結城自体も護身用の木刀を使いある程度は時間を稼げるので問題はない。


「お前のバットはアタッカーではないし。アーチャーの方も狙撃しまくるとヘイトを買うから乱射はできない。実質ホブゴブリン1体を残りの2体でサポートするんだから32体は凄いだろ。」


「お、おう。悠介にしては良い事言うじゃん。その理屈だとお前らは2体が単独で動けるから俺より数が多いのは当たり前か。‥にしても多いけどなぁ。」


ハイコボルトソルジャーはぶっちゃけ俺の位置も確認しながら戦っていたから、ほとんどがドラゴニュートだけで倒しているけどな。結城が納得してるなら黙っておこう。


「とりあえずいい時間だしダンジョンから出ようぜ。」


ダンジョンから抜けギルド内部のシャワールームで汗を流す。流石に命がかかる環境で動いていたこともあり身体的にも精神的にも疲れた。


「ランニングとかしようかぁ。」


初日でこれだけ疲れたのだ。少しでも体力はつけるべきだ。なりより早くランクを上げて人気になり、人生イージーモードになりたいからここは頑張ろう。そう意気込む。


シャワー後、受付があるロビーで今回の成果をみた。



名前】未登録

【種族】スライム

【ランク:E】

【Lv 4】

【戦闘力】175

【スキル】

物理吸収Lv1

自己再生Lv1

【装備】

---



【名前】未登録

【種族】ハイコボルトソルジャー

【ランク:D】

【Lv 4】

【戦闘力】450+50

【スキル】

身体強化Lv1

剣術Lv1

盾術Lv2

【装備】

木剣

木盾



【名前】未登録

【種族】ドラゴニュート

【ランク:??】

【Lv 4】

【戦闘力】510

【スキル】

覚醒(使用不可)

成長

身体強化Lv2

【装備】

---


倒した経験値は3体(チーム)で平等に振り込まれるから、スライムは戦闘こそしてない為スキルLvは上がってないが、他は身体強化と盾術が上がっていた。


初日でこれならモンスターとの戦闘は問題なさそうだな。ここのダンジョンは結城がクリアしてるし走破次第はそう時間は掛からないかな。


今後の事について考えてると結城もシャワーを浴び終わりこっちに向かってきた。


「悠介おまたせ。シャワー上がりの美女だぞ?匂いぐらいなら嗅いでもいいぜ?」


シャンプーやボディソープの匂いに美女は関係ないだろ。と内心ツッコミつつ。あえて嗅ぎにいこうか。


「では、お言葉に甘えて嗅がせて貰うわ。クンクンク‥」


「うわーーー!やめろ、冗談だって。くんなくんな。」


「とても良い香りだったわ。また、嗅がせてね。」

鼻をヒクヒクさせて満足顔をするのがポイントだ。


「悠介って顔はそこそこいいのに性格残念だよな。モテたいって言ってたけど今のままじゃ無理だぞ。南無三。‥‥‥俺としては助かるんだけどよ。」

最後に小さい声でボソッといった言葉はわからないが、確かに妹からも

「顔はよくても性格残念だよねー☆」

母からは

「どこで教育を間違えたのかしら?今からでも矯正間に合うならしましょうか?」

とよく言われてんだよな。そして母が怖すぎる。


「問題ない性格残念でも賄えるほど稼ぐから!」

ドン!と効果音が付くイキりポーズを決める!決まったぜ!


「疲れたわ。俺は換金して帰るわ。また明日なぁー。」


ボケたのにツッコミをされなかったZE‥‥‥俺も換金して帰ろ。


流さんにEランクの魔石×83個を換金して貰った。

「悠介君凄いわね。初日でこんなに魔石をもってきたなんて大型新人よ。はい、8300円です。」


Eランクの魔石は100円での換金らしい。

まぁー2時間ちょっとでこれならD.Cになれば更に金額は上がるだろう。期待に胸だけが高まるぞ!


今日は初お給金だから家族にケーキを買うのと次の攻略の時に幼女達におやつでもあげたいからいろいろ周るか。


そして悠介は夜の街へと消えていったのであった。






(※続きます)


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