恋愛ロボットの受難

ラフター1号

恋愛ロボットの受難

彼女居ない歴=年齢のおれ、山田一郎は美少女ロボットを派遣してもらった。

しかし……

「ウリャー!」腕を振り回すロボ

「なんで腕を振り回してんの?」

「発電のためです」

「発電⁉︎なんで!!?」

「発電でためたエネルギーを山田さんに送るんです」

「恋愛エネルギーってわけか、じゃあ試しに送ってくれ……」

「悪魔退散!」電流が山田を襲う

「ぎゃああああ!」

「悪魔は去った……」

「電流じゃねーか!あとおれは悪魔じゃねーよ⁉︎」

「悪魔ですよ、世の女性をたぶらかす……」

「違うよ⁉︎」

(くそ、このロボットを読んだのは間違いだったな。こうなったらすぐに帰ってもらおう)

「すいません、用事を思い出したので今回はここらで……」

「途中のキャンセルは禁止です」

「え、なんで」

「私のキャンセルが多すぎるので、堪え性の無いお客様をしつけるために今回から禁止されたんですよ」

「お前に問題があるだけだろ⁉︎あと客に対して堪え性がないとか言うなよ!⁉︎」

「しかし、決まりですから……」

「決まりが自分に対して甘すぎる‼︎」

「規約違反は罰金200万円です」

「高っ!⁉︎」

(ちくしょう、こうなれば意地でも恋愛体験を味わってやる!)

「うおお!キスしてくれえぇぇぇ!」

「ロボパンチ!」

「ぐおお!パンチ重っ!⁉︎」

「ロボットへの痴漢は犯罪です」

「くそぉ……。じゃあ、おれはどうやったら恋愛体験ができるんだ……?」

「お教えしましょう。まずは肩を抱き合います、そしてキスをします」

「えっ⁉︎」

(ロボットとキス⁉︎しかもすごい目を見開いてる……しかし、このチャンスを逃すと次はないかもしれない……ここはキスしよう……いや、何かにおいが……)

「わぁぁぁ!オイルが顔のあらゆるところから漏れてる⁉︎」

「オイル漏れの季節なので……」

「今の季節ってそーなの⁉︎」

「じゃあ、オイル交換の続きをしましょう……」

「おれの唾液はオイルじゃねーよ⁉︎唾液交換みたいに言うな!」

「違いますか?」

「違うよ‼︎くそぅ、いつもこうだ……。失敗ばかりして女の子とくらい話したいのに……。」

「あなたは間違っています!」

「えっ」

「あなたは自分を追い込んで、卑屈になっている!卑屈な人はモテない!なおかつ相手の女性を(これくらいでいいか)と考えている!失礼な人もモテない!あなたはこのままでは女の子とは付き合えない!」

「……おれは、どうすれば……」

「今からでもやり直せます」

「ううっ、おれやり直すよ。お前の言う通りだ」

「そうです」

「おれ、生まれ変わるよ!そしてモテモテになってやるよ!」

「甘えるな!ロボパンチ!」

「ぐはぁぁぁ‼︎⁉︎」

「ロボットへの痴漢は罰金300万円ですよ!」

「うそだぁぁぁ!!!」

こうして山田一郎は罰金を払うために、がんばって働いたという。

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