ショートショート

死を前にして思うこと

　あと少しで私は死ぬのだろう。

　昔は「短く太く」なんて言っていたらしいが、私の人生はたぶん「短く細く」だったのだろう。

　私は目を閉じ、人生を振り返った。

　小学生　アルバムを見て思い出したのだが、私はいじめをしていたらしい。

　まあ、物を隠すぐらいのものだ。　　　　　　　性格悪いな はは。

　中学生　ここから私はなにもしなかった。勉強、部活、友達何もなかった。

　そのせいで勉強はできなかったし運動もだめ、コミュ力もなくなった。

　なので親に反抗し、金を取り、盗み、何でもした。高校にも行かず、家に居た。

　なんでこんなことしたんだろうな。大馬鹿だよ。

　その後成人すると家を追い出され、ホームレスになった。日雇い派遣をして公園でねるだけの生活を10年ぐらい続け、で、夏だったかな、公園で寝転がっていると昔の友達が来たんだ。そいつは子供を連れて公園に来ていたしあわせそうだったな。

　そこから私は酒に飲まれた。日雇いの金をほとんど酒に使った。

　そこから一年経って今に至るというわけだ。振り返ってみてもこれしか思い出せない。

　人生が薄いな。ああ親父、おふくろ、ごめん、ごめんよ。生きてるよな、先に、待ってる、まってるyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy.