69話 私は君だけのナイトになる

  


作者「いまから頑張って甘い空間作る」


零「・・・やれるのか?」


作者「・・・分からない、だがこいつらが甘い空間を作りたいといっているんだ」


零「そうか・・・死ぬなよ」


 それではかきまーす


・・・カムパネルラ・・・


 ライバー名「音坂こがね」と私は幼馴染みです。同い年で幼稚園生の頃からいつも一緒にいました。喧嘩はあまりしてこなかったんですけどお互いのことに関わる事柄が原因で1回喧嘩をしてしまったのは覚えています。あの時の私は少し冷静ではなかったのだと思います、と言うのもコトちゃん……「音坂こがね」がいないところで私が怪我をしてしまったのです。怪我といっても目眩がして転んだ程度なんですけどね、そのときに足を打っちゃてそれで「音坂こがね」が『私が見ていなかったばかりに……』と言ってきたのです、私は『私の不注意だから』と言ったのですがかたくなに自分のせいにしようとするので喧嘩になりました。それ以来「音坂こがね」は私にべったりになってしまって、お仕事に行くときもついてくるようになりお仕事中も目の端に私を捕らえているんです。これが知らない人だったら通報モノですね。私の仕事が部外者から見えないモノだったらどうしてたんだろう?少し気になったりしますね。まぁ今は考えなくても良いでしょう、あっ現在は図書館で司書をしています。「音坂こがね」は劇作家です、高校の時は演劇部に所属していましたね私も所属する部活が見つからなくて一緒に演劇部に所属しました。まぁ裏方だったんですけど、「音坂こがね」は部活中いつもキラキラしていました。幼少の頃からキラキラしていたのですけど部活中はもっともっとキラキラしていました。その頃ですかね演者として舞台に立つようになってから口調がすこしキザっぽくなってきたのは。本人は王子様をイメージしていると言っていましたが私から見たらあれはキザっぽい男性です。でもやってることは可愛いんですけどね。


 いつも一緒にいたからか悩み事は2人で共有するようになっていました。自然的にそうなっていたんですけどいつしか「音坂こがね」は私によそよそしくなったのです。始まりは中学二年生くらいですかねその頃は少し様子が変だなくらいに思っていたんですけど高校に入ってから手をつなぐ事すら避けるようになってきたんです。それまでは仲良く手をつないで登下校していたんですけど高校にはいってからばったりとなくなったのです。そしてやっと気づきました、私が手をつなごうとすると顔が赤くなっていて耳が真っ赤かになってるんです。何回か無理矢理手をつないだりして登下校していたのですけど今度はバックで手をつなげないようにしてきました、私が『持とうか?』と言うと『大丈夫さ、その気持ちだけ受け取っておくよ』と受け答えられてしまいました。耳を真っ赤にして言ってるんです可愛いですよね。ほんとに。今もこんなに耳まで赤くして私の顔をしっかりと見ています。


・・・音坂こがね・・・


 ライバー名「カムパネルラ」とは幼稚園生からの幼馴染みなんだ。家が隣同士と言うこともあって自然に仲良くなっていたよ。あの頃の私はあまり考えなしだったと思う、何をやっていたか聞かれたらあまり覚えていないと答えるしかないだろう。だ1つ、1とつだけは覚えているそれは「カムパネルラ」と一緒にいると‘楽しい’と言うことだ。「カムパネルラ」は運動が苦手で部屋で本を読んだりお喋りをしたりするのが好きで私もそれにつられて「カムパネルラ」と一緒に過ごしていた。本を読むときは一緒に同じ本を読み、お喋りの時はその輪に私も入り込む。これが小学生とか中学生とかだとうざがられていたかもしれないが私が行動したのは幼稚園生の頃だ仲良くなろうと笑顔で話しかければ無碍にする子はあまりいないだろう。私は何も考えずにそれをしていた。それから今に至るまでほとんど一緒に行動している。高校の頃に一度目を離したときがあってそのとき「カムパネルラ」が怪我をしてしまったそれを見て私が自分を責めていると「私の不注意だから」と言ってきたので喧嘩になった。私は今でも私が悪かったと思っている、なぜかと聞かれればあの日の「カムパネルラ」は体調が芳しくなかった、見ていて気が付いていたのに「カムパネルラ」を支えることができなかったのだその結果怪我してしまった。それ以来私は「カムパネルラ」のナイトとしてよりいっそう注意がけるようになったんだ。高校の部活動は2人で演劇部に所属した、部活中は「カムパネルラ」が私を見ていてくれたので楽しかった。良い役を勝ち取ってカッコイイ姿を見せるためにたくさん努力した、高校3年間はカッコイイをたくさん見せられたと思う。演劇部で取り扱っていた台本から口調をかえた、「カムパネルラ」は笑っていた、すごく可愛かった。演劇部で私は学んだことがある、その1つに‘恋’と言うモノがある。私が「カムパネルラ」を思う気持ちは‘恋’なのだとそこで感ずいた。多分だがこの思いは「カムパネルラ」に気が付かれている。そして今私が言おうとしていることもきっと分かっているんだろう。心臓の音が聞こえていないないだろうか?私は今カッコイイかをしているだろうか?……いかんなカッコイイヤツならこんなことは考えない。カッコイイヤツはもっと堂々としてる。気を引き締めなおそう。


・・・・・・・・・ 


 2人がいるのは町を一望できる高台で、朝方ではあるもののちらほらと人の影がみえる

 犬の散歩や高齢者の散歩、子供と買い物に出かける婦人なんかも見受けられる

 そよ風が2人をなで熱くなった顔を少し冷やす

 見つめ合って5分カムパネルラはじっと音坂こがねが口を開くのを待っている

 

・・・・・・・・・


 緊張してきた。頑張れ私「カムパネルラ」ともっと仲良くしたい。今よりももっと


 深呼吸しよう。ふぅーはー。よしやろう!


「君のことが好きだ。私と付き合ってほしい」


 端的に「カムパネルラ」に私お気持ちを伝える、私はとっさに目を瞑ってしまった。あーどきどきする、嫌われたりしないかな。怖い

 反応を待っているが目を瞑っているから分からない、私はおそるおそる目を開けると「カムパネルラ」は顔を赤くさせている


「……そういうときは手を出して待つべきでしょ、もう。」


 あっ、手も出さないでこれじゃあ告白が告白としてなされないんじゃないか。演劇の台本ではいつも手を出してそれを受け取ることで告白の返事としていた、これじゃ返事がこないわけだ。私は急いで手を前に出す

 するとすぐに手を握られる


「コトちゃん。これからよろしくね」


「うん、あぁ。君を守るナイトは君だけのナイトになるよ!」


 小鳥の声が私たちを祝っているかのように声を上げている。

 握られた手を感じながらこれが現実なのだと思う 


「この旅行が終わったら皆に言う?」

 

 「カムパネルラ」が告白までの事を配信で言うか聞いてくる

 私は頷き答える


「君はどうしたい?」


「私は、言いたいかな。これが私のコトちゃんなんだ!って」


 言葉にされると照れるな。


「それじゃあ私と君の初コラボは“重大発表”からだな」


 あぁ心地良いなぁ


・・・・・・・・・


作者「これでどう?」


零「告白って手を前に出すモノなのか?」


作者「さぁ?」


零「輝夜に聞いてくる」


 ・  


 ・


 ・


零「輝夜が寝てたから聞けなかった」


作者「そっすか」



 おやすみぃ

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