1配信 私は私としては選択する
今は11月だっただろうか
思考の処理が遅い、やはり私を構成していたそのほとんどを使えない状態にされてしまっているか。
外なる宇宙の神―――それが私を1人にした存在、そして私を私でなく概念として生まれさせた存在
「………なぁ、私はどうしたらいいんだよ。」
答えなんて返ってこない。いつもは賑やかな連中はもういない
もうその存在がいたという記録も残されていない。
私を直接的に人間から抑止力として生まれさせたもの――アラヤ
外なる宇宙の神をこの地球に近づけさせない事を目的とした力を押しつけられ私は生まれた。生まれるまえから私の脳内に居座っていた私より前の抑止力たちを私は受肉させ戦った、その使命を果たすために戦った。
結果はお互いに瀕死、あと一歩のところで逃げられてしまった
私は仲間を失い、能力のほとんどを失った。ヤツは身体の大部分を失った修復する頃には私は死んで次の抑止力が生まれるだろう
「………生きてっていわれてもなぁ……」
今まで生きてきたその全てを戦うために費やしてきた私に何をしろって言うんだよ
あの時一緒に私も死んでいた方が良かったんじゃないか……
「死のうにも3番に言霊使われてるしなぁ……解けるのいつだよ……」
言霊は3番に与えられた抑止力としての唯一の力。
抑止力としての能力は人それぞれだ、その強さもそのときの相手によって変わる
私は膨大な魔力と全てを記憶する能力だった。それを駆使し魔術を魔法へと昇華させ戦術を増やした。
言霊の中でもその等級は最上位だ、その言葉はすべて力を持つ。つまり私は3番に呪いを投げられたと同義だろう。
当てもなく街におり雑居のビルが並ぶ大きな道を歩く
「……さむい、な」
この寒さがいったいどこから来るモノなのか私には分からない。
このむなしさからなのか本当に寒いのかはたまた別の要因なのか。
「さん、お嬢さん。スーツがよく似合うそこのお嬢さん」
このスーツもぼろぼろになってしまったな。
生まれ約半年であれたちを見切り、私の成長限界まで身体を成長させたからな。そのときからきてるからだいたい10年くらいかこのスーツも
「おーい、きこえてますかー?腰までとどく細い白い髪のお嬢さん、お嬢さんに話しかけてるんですよ」
あれらから生まれてすぐに髪の色が落ちてしまったな、まぁ戦いに髪の色が関わるかと言われたらあまり関わらなかったしな
「あのー、お願いします聞いてください。もしかして聞こえてませんかね、おーい。」
夜ということもあってこの道にいるのは私とあと1人くらいだろう、そしてその1人が私に話しかけているのだろうか?
「私に話しかけているのか?」
「良かったぁ。聞こえてたんですね!そのですね、1つお聞きしたいことがありまして―――VTuberに興味ありませんか?―――」
ぶいちゅーばー?聞いたことがないな
「あっVTuberって知りませんか?おもにYouTubeで配信活動をする人たちなんですけど……YouTubeは知ってますよね?」
ゆーちぅゆぶ?
「あっご存じでないようですね。なら端的に言いましょう、『境界』という事務所の演者やりませんか?」
演者、つまりは見世物をするモノの事だろうか。
私に見世物をしろと、わたしができるのはせいぜい魔術くらいだろうか。それも大部分を記憶の欠落として失っているそこらの魔術師よりはできのいい物が見せれるだろうがそこまでだ、以前の私ならともかく今の私に私自身が魅力を感じない
「なぜ、私に声をかけたか聞かせてくれるか?」
私の何を求めたのだろうか、何も考えていなかったのかなにか光るモノを見つけたのだろうか
「お嬢さんの儚げな声と姿勢の良さですかね。」
「姿勢の良さがどう関わってくるんだ?」
私に話しかけてきた女は「ふっふっふっ」と笑い答える
「実は私姿勢の良さで人の善し悪しがある程度判断できるんですよ。お嬢さんからは善人とも悪人とも判断できない無垢と私の直感がつげていたんです!」
私は悪人ではないのか……私は私の命しか守れなかった敗者でしかない。この世は勝者が善であり敗者は悪であるときいた、ならば私は悪なのではないか?
「私は悪ではないのか?」
「無垢ですね、お嬢さんは何にも染まっていない純粋さがみてとれます」
決められた使命は果たされることなく終わりをつげられている、私は私の意思で生きていいのだろうか。そもそもこの誘いに乗ってもいいのだろうか
「私はお嬢さんを欲しています、話だけでも事務所で聞きませんか?」
私が私としての初めての選択だった
・・・・・・・・・
【0期生】初配信【彼岸零/境界】
・待機
・待機
・待機
――BGM――
・おっ、カッコイイBGM
・カッコイイ系かな
・待機画面カッコイイな
――OP――
・くる
・くる
・くる
「初めまして、彼岸零だ。これからよろしく頼む」
・よろしく~
・自己紹介はやく聞きたい
・0期生なんだ
「自己紹介をさせてもらうとしよう。公式プロフィールにものっているらしいが私の口からもはなさせてもらおう」
――彼岸零/ひがんれい
元魔法使いの現魔術師な女の子
辛い過去を持っている
街でであったときに可愛かったんでつい捕まえちゃいました!(マネ)――
「――だそうだ、捕まえられたのが1ヶ月ほど前でそこから配信のことを学んできたが至らぬ点があるかもしれないそのときは大目に見てやってほしい」
・声可愛すぎて何でも許せちゃう
・俺の心臓を触媒に使ってもええんやで
・口調は大人っぽいのに声は可愛いとか反則かよ
「それから、服装に関しては私の普段着をそのまま着せてもらった、どうだろうか?」
・スーツカッコイイ
・白髪ロング良き!
・白色の長い髪がジャケットにかかっているのが素晴らしいです
・・・・・・・・・
書き直し中(題名が〇配信になっているものが書き直し後です齟齬が生じている場合があるのでご注意ください。)
2021/12/19
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