第5話

社長室に呼ばれ、直々に辞めてくれと言われた。


なんでも、聞いた話に拠れば、

無能上司の藤島さんは社長の甥っ子だとかで、真実とは違う女性社員のセクハラ話も、

また、俺のミスじゃなくて、藤島さんのミスなのに、それまで俺の責任にして、この

大学や大学院は出てないけど、一応高専でてる

俺を下に見て追い出したんだ。

あとはそうだな、、男の嫉妬だな。

藤島さんはあんまり、女性とのコミュニケーション上手くないし、勉強ばっかしてきたんだろう。日光をろくに浴びない、色白で。

身長はあるけど、なんだか、頼りない感じのヒョロヒョロだった。

女性社員によく誘われるのは、どちらかと言うと俺の方。

ま、もっとも。

上にいきたくて、藤島さんに媚を売るこすい女社員もいなかったわけじゃない。


さて。

一応、会社としては解雇予告手当てを

出したくないからってことで、

一ヶ月の猶予期間は与えられたけどな。


一ヶ月も経てば、

女子高生が俺に抱きついて満員電車を凌ぐなんて状況とはおさらばになるわけで。


俺は、一ヶ月後、今の会社に出勤しないから、悪いけど他の男の人を見つけるなりしてくれ、とクビ宣告の次の日、彼女に打ち明けたら、キレられた。

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