探索論

添慎

契機

エッセイを書こうと思ったきっかけは二つ。「エッセイの魅力に引き込まれた事」と「文章力の向上」である。


多種多様な検索結果の中から、琴線に触れたタイトルをクリックする。作品という扉を開くと、それぞれ世界が広がっている。


物静かそうな黒髪の女性が、さりげなくお茶や菓子を持ってきてくれ、さらさらと、静かな口調で日常を語ってれる世界。ドアを開けた瞬間、落語家風の陽気な男が飛び出し、「よくぞいらして下さった! ささ、どうぞ!」と手招きしてくれ、言われるがまま座布団に座ると、軽快な調子ですらすら言葉を紡ぎ、粋な言葉遣い一つ一つに笑いが零れるような世界。自分の内面を見つめ、感情を理解しようとする人もいる。自分が見聞きしたユニークな知識を共有してくれる人もいる。


作品を通して作者の方々と対話し、性格や考え方、倫理観に触れる。自分にはない視点、考えが心地よく胸に落ちる。果てしない読了感、充実感の後にふつふつと思いが沸きあがってきた。



私も自由気ままに、思いを、考えを綴ってみたい。



もう一つの動機について。私は、カクヨム及びpixivにて小説を何本か投稿しているのだが、作品を一本完成させる度、語彙力、技法、描写すべてが未熟だと思い知らされ、技術不足を痛感するのだ。多様な技巧を行使し、言葉が持つ色彩や雰囲気を引き出し、世界観を構築している人が沢山いらっしゃる中、言葉が単純な記号にしかなっておらず、情景や人の動きも満足に描けていない現状……、これじゃだめだ。


私は近い将来、社会派の長編ミステリーを書きたいと考えている。読み応えのあるストーリーを構築し、時間を割いて読んでくださった方々が満足して下さるような作品をお届けしたい。エッセイを書くことで、少しでも経験値を蓄積し文章力を向上させたい。その一心だ。



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