転倒
バブみ道日丿宮組
お題:苦し紛れのアレ 制限時間:15分
転倒
「おはよう。いい夢は見れた?」
「あぁそうだね。いいぱんつは見れてるよ」
「な、ななななななな、どこみてるの!?」
「そら寝そべってれば、ぱんつの一枚くらいは見えるものさ」
「さ、最低! この人でなし!」
「人であるからこそ、性欲に素直になることもあるさ。まぁ、このざまじゃ勃起すらままならないけど」
「応急処置は終わってるし、死なないわよ」
「そうだね。そんな大それた怪我はしてないと思う」
「ただの横転だからね。あるとすれば、手の骨折くらいだけど、なさそうね」
「うん、この柔らかい感触があるから……って。胸を揉まれるのは恥ずかしくないんだ?」
「下着のが恥ずかしいわ。今日は人に見せられるものを履いてないんだもの。胸はいつだって変わらない。あっ成長しないってわけじゃないからね! それに見せられる下着があっても見せないから!」
「ただの白無地でも僕は好きだけどね。まぁ本当に好きなのはその先になるけど」
「……ばか」
「さて、そろそろ起きて通学しようか。痛みも引いてきた」
「2分も気絶したのに、元気なものね」
「夢と現実でいいものが見れたんだ。元気にもなるよ」
「でも、大きくできないんでしょ?」
「こんな人が通るようなところじゃできないよ。まぁ元気だったら、裏路地に君を連れ込んでやってしまうかもしれないけど」
「ほんと獣ね」
「ダメージってのは後からでも出るものさ。今無理をしてやってしまったら、後の楽しみがなくなってしまう」
「……そうなの?」
「うん。よし、立っても以上はなさそうだ。行こう」
「……そうね。このまま注目を浴びてても仕方のないことよ」
「なんにしても、君に怪我がなくてよかったよ」
「一応ありがとうって言っておくね」
「ふふ、素直じゃないんだから」
「別にあなたに助けられなくてもなんとかなったもの」
「そういうことにしておくよ」
転倒 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます