蒼い夜が光るとき
くうき
プロローグ 花火のような恋がしたい
人生において、恋愛をしないで過ごす。そんな人はほとんどいない。
泣いて
笑って
時には喧嘩して、慰めて・・・支え合って恋人から夫婦に変わっていく。
そんな、恋がしたい。私、
「・・・っ!」
その時だった。彼、
気が付いたら放課後になっていた。
「・・・輝夜。」
「あっ、星斗。ど、どうしたの?」
「・・・一緒に、帰らないか?」
「うん、帰る。」
「そっか。じゃあ、行こうぜ。」
「・・・うん。」
いきなり話しかけられて、私はあたふたしながら彼の誘いを受けて学校を出た。
「「・・・・」」
しかし、帰りの道には話すどころか目も合わせることもなくお通夜間満載な空気が重々しく放たれていた。そして、分かれ道に差し掛かった時だった、星斗はいきなり私の肩を掴んで。
「少し話聞いてくれるか?」
「・・・う、うん。良いけど。」
彼は覚悟を決めるように深呼吸をした。橙色の世界が少し輝きを強く染めた。
「週末さ・・・久しぶりに天体観測に、行かないか?」
「・・・・・・へっ?」
「ちょっ!?輝夜?何で泣いてるの?」
「わかんない・・・」
私は訳も分からずに涙を流していた。それに星斗は少し困惑した表情を浮かべていた。でも少し言えるとすれば・・・胸のどこかで静かに高鳴りを覚えているのだけが静かな風が私たちの関係を進めてくれるって願ってくれている気がした。
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