夜明け
つまらないことたくさんあった
あれこれどうでもいいし
知りたくないのに
君が使ってる魔法の全部
種明かしなんて聞きたくない
君のままでいてほしいと
勝手なこと思ってしまう
君の住む街へ自転車で
街灯の白さよ
それは地に落ちた星のかけら
火照った体を冷やしてく
その白さよ
どうかずっとここにいて
難しいことばはいらないよ
どこまでも身勝手でいたい
君と手をつなぎたい
夜明け前ににらめっこしてみたり
シーツの中でくしゃみしたり
わたしの知らない君はいらない
もう謝ったりなんかしない
ねえどうでもいいこと
今日は赤い口紅をチークにしてみた
こっちみにきて
にあうかな
にあうでしょ
午前4時のラヂオのひびき
乱れるシーツの線をつなぐ
朝、弔いは明けた
君の知らないわたしはいない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます