自問
バブみ道日丿宮組
お題:限界を超えた動揺 制限時間:15分
自問
「えっ……ロリコンなの?」
衝撃的な回答を聞いた。
「もしかして、私が好きなのも……胸がなくて、身長が低いから?」
あえて口にするのがすごく嫌だった。誰が好きでこんな格好をするか。
大人っぽい衣装はあわないのだ。自然とロリータファッションによってくるのは仕方のないことなのだ。決して私の趣味じゃない。
「ふーん、そうなんだ」
彼があたふたする。
「……でも、いいよ。君に言われるならなんでも好き」
馬鹿なんだろうな。
恋は一途で、誰にも譲れない道。
それが性癖が曲がりくねったものであろうと、私は私。彼は彼なのだ。
好きって気持ちに変化はない。
「えっ……? スク水に、ブルマ?」
突然彼がなにかにとりつかれたかのように、次々とコスプレについて語りだした。
「……それでしたいの?」
満面の笑みといっていいほどに、彼は笑顔だった。
うーん、そういう性癖はいいのか?
動揺が走った。
だって、付き合って3年も経って、ようやく彼が好きなえっちの仕方について語ったのだ。これが驚きでないなら、なんになるのか。
「……いいけどさ、たぶん小学生用ので着れる……えっ? もう買ってある?」
いったい何を言い出すのだ、彼は。
買ってたって何? 前から狙ってたってこと?
彼が見て欲しいと、タンスの中から出てきたのは、どれもかしこもコスプレ。
レースクイーンだったり、バニーだったり、セーラ服、ウェイトレス。
かなりの数がしまわれてた。
「これ、いつから持ってるの? もしかして付き合う前からとか?」
彼の部屋には何回もきてるが、そんなものを見つけたことはない。こっそりと、調べてのだが、足りなかったのか?
「たくさんしたい? そ、そういうこと聞いてるんじゃないよ!」
彼は真剣な顔をしてる。
それがとても可愛くて、なんでも許したくなった。
あるのなら、仕方ない。
それでしたいというなら、そのとおりに。
こんな私を愛してくれる彼のためになら、なんでもできる……はずだ。
「さっそくしたいの? ほんとえっちなんだから」
既に彼の股間は膨張してた。
そこからは記憶がない。
自問 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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