第7話 非日常
私が大学についた時刻は8時50分だった。そう余裕がなかった。今日はいつもより遅く起きた。理香にも心配された。疲れているのかもしれない。そう思いながら眼鏡をかける。今日は由美と同じ講義を受けるため由美の姿を探す。しかし、見つからない。どうしたのだろう。今日は翔と受ける講義がない。翔にも聞けない。そう思っていると聡君が目の前にいた。
「どうしたの真理ちゃん?」
「あ、聡君。由美がいないみたいなんだけど何か知ってる?」
と私がそう聞くと聡くんは少し考え、何か思い当たったような顔をした。でも聡君は困った顔をして
「ごめんわからない。後で由美に連絡してわかったら真理ちゃんに教えるよ」
「ありがとう聡君。そういえば翔は?」
「あれ、会ってないの? 真理ちゃん。今日はあいつ早かったんだよ」
「そうだったの、私今日は遅かったんだ」
「それは残念だったね」
どうやら翔は早く学校に来たそうだ。それから私は聡君と別れて講義を受けた。
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