フルメタル・パニック!もう一度貴方と

テキトウ

プロローグ

 あの戦いから何年間が経ったのだろうか。

 まぁそれも仕方ないか。

 この俺相良宗介は現在、もうじき100歳の老体だ。

 今は老人ホームで生活している。

 たしか82か3の時に足が動かなくなって

 家には居られないからと俺から、妻であるかなめに提案したのだったか…

 ………何故、こんな事を思い出しているのだろう……意識が薄れて行く?……


「ソースケ!」


「…軍……曹」


 なんだか叫んでいる声が何回も聞こえる気がする……懐かしい声も聞こえる…………かなめの声…かそれに…相棒の……アルの……声……も…他は……分からな……い………そ…う……か………これが、

 所謂……老……衰か………すまない…皆……先に…逝っているぞ…


 相良宗介 2078年11月24日 没















 消えていったはずの意識がだんだんはっきりしてくる。

 自分は何かに座っているようだった。胸の前には何か硬いものが当てられている。












 瞼の外から入ってくる光に眩しくなり目をうっすらと開ける


「ここ…は?」


 開けた目に入ってくるのは今の自分には

 理解できない、できるはずもない景色だった。


「なん…だ…と」



もう何10年も前に見なくなった物

使わなくなった物。

もう自分が乗る事はないだろうと思っていた兵器




「まさ……か…」


 ASのコックピットだった。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る