【第三幕 聖剣聖者編】聖剣士リヴァイア物語 ~ リヴァイア・レ・クリスタリア ~
橙ともん
第八章 はじめに――
第57話 登場人物を紹介します!!
【リヴァイア・レ・クリスタリア】
銀色に怪しく輝く髪の毛を、膝下まで伸ばしている。
リヴァイアは、1000年前から生き続けている伝説の女騎士――称号は『聖剣士』である。
年齢は20代半ばくらいか? 背丈は飛空艇仲間四人よりも高い。
生きたくて生き続けている訳ではない。
大海獣リヴァイアサンの毒気による呪いで、死にたくても死ねない身体になってしまったために、彼女は仕方なく生き続けているのだった。
悲運の女主人公――それがリヴァイア・レ・クリスタリアである。
サロニアム城下の街娘が着ている一般的な服装――上下を揃えた質素な色彩のドレス、カーディガンを纏っている。ドレスはベージュを基調にして、カーディガンは薄い桔梗色だ。
街歩く乙女達とすれ違っても、まったく違和感を感じさせないファッションである。
特徴的なのは、リヴァイアの首の後ろに
リヴァイアのマイカラーである。
聖剣士と誰からも一目置かれている立場ではあるのだけれど、リヴァイアはその称号に似合わず一切甲冑を
そして、聖剣士の象徴で堂々と腰に提げているのは『エクスカリバー』だ――
【レイス・ラ・クリスタリア】
元スラムの住人で、スリで生計を立てていた女子。
年齢は10代後半、背丈は飛空艇仲間四人の中で一番低い。
飛空艇では整備士と操縦士(初心者)を担当。人知れず練習した結果、飛空艇の免許を取得した。
また、自称リーダーと言い張っている。
薄い金色の髪の毛を、髪留めを使うこともせずにストレートに腰まで伸ばしている。
ベテランの元スリ女として、無用なアイテムを身に着けないのが“ぶんどり“成功率アップの秘訣だという……。
整備士としての腕前は、スラムで修練した生きるための
薄いオレンジ色のシャツに合わせて、ロングスカートはちょっと濃いベージュ色。両方共に厚手の生地である。
こんなに
実は、港町アルテクロスの御姫様なのです――
【ルン】
飛空挺『ノーチラスセブン』の操縦士であり整備士の男子。
ちなみに、彼が飛空艇の所有者である。
短髪の黒髪で、前髪を数本くらい目の前に垂らしているのはオシャレだろう。
年齢はレイスと同じく10代後半――同じ年齢である。
背丈は飛空艇仲間四人の中で、レイスより少し高い。
七分丈のグレーのズボンを履いて、上着は着寄れたシャツを数枚重ね着している。
腰には整備用の道具を一通り揃えて、それを布袋に入れてベルトで留めている。
飛空挺のメイン操縦士として、仲間を牽引していこうと自覚する(本当の)リーダーだ。
しかし、レイスは自分こそがリーダーだと言い張っているため、覇権争いで飛空艇ノーチラスセブンを乗っ取られないように、彼女に対して気が気でない。
(レイスとルン、本当は仲が良いんだよ!)
ルンは幼い頃からの記憶が一切無い。
大帝城サロニアム・キャピタルの王子ということを知ったのは、最近のことだ――
【アリア】
自分本位な思考をして、天然に行動する女性。
年齢は20代半ばくらいである。……つまり、飛空艇仲間四人の中では、少し年上のお姉さんになる。
街中のギルドからクエストを仕入れてきては、それを仲間に伝える。
背丈は飛空艇仲間四人の中で、レイスとルンよりも高く、イレーヌと同じである。
髪は濃いブルーで短髪、それを後ろで少し
風に揺られても、活発に動き回っても、乱れることは少ないヘアースタイルだ。
薄手のジャケットを身に着けており、色は淡いブルー。ボトムはというとタイトなパンツスタイル、薄いサクラカラーである。
ちなみに、アリアの胸はDカップだ……。
お約束のように女子達の間では、一番の豊満なバストだ。リヴァイアよりも……。
(一番小さいのは誰かと聞かれれば……、それはレ○スである)
魔法都市アムルルの出身で、元魔法使いの女性――
そう! レイスやルンやイレーヌ達と出会う前は、彼女は魔法が使えたのだ。
伝説の最強魔法使い――大魔導士ドガウネンさまの最後の弟子だったが、今では魔法は一切使うことができなくなってしまった。
アムルルコメットという魔法大会で、ドガウネンと元老達の意に反して、自分の弟子の弟子に魔法力がアップする魔法を掛けて優勝させてしまう。
結果、ドガウネンの大激怒により彼女は魔法能力を剥奪。
魔法都市アムルルから追放処分くらってしまう――
【イレーヌ】
どこで手に入れたのか、魔銃をいつも片手に持っている……。
塩の密輸や情報屋を
前職は最難関試験で有名なサロニアム城の『上級メイド』である。
年齢は20代半ばくらい……、アリアと同じくらいである。
背丈はアリアとまったく同じである。
髪の色は濃い茶髪。それを背中まで伸ばしている。
お姉さんっぽく立ち振る舞い、要所では飛空艇仲間に良きアドバイス役を引き受けてくれるしっかり者。
腰下までの薄いピーチカラーのジャケットを着て、下にはタンクトップ。
スタイルの良い細身のシルエットで、ボトムはホワイトのパンツをスラっと履きこなし、魔銃を構えるその姿は……いかにも魔銃をかまえる女戦士?
どう見ても、魔銃を構え易くするためのファッションだろう。
アルテクロス城に
彼女は、サロニアム城のスパイだった――
【クリスタ】
港町アルテクロス――アルテクロス城の第14代クリスタ王女。
王女ではあるが玉座に君臨しているだけで、実効支配しているのはウルスン村出身の領主である。
レイスの生みの母親、リヴァイアの1000年後の子孫である。
リヴァイアと初代ダンテマの間に生まれた一人娘のクリスタ。
この女の子は成人すると大帝城サロニアム・キャピタルの王の命により、砂漠を越えたサロニアム大陸の西端地域の支配のために、アルテクロス領主と政略結婚させられた。
初代クリスタ王女から1000年後、第14代クリスタ王女が彼女である。
……ちなみに、聖剣士リヴァイアはサロニアムの王族である。
大海獣リヴァイアサンの毒気により無敗の女騎士――聖剣士リヴァイアになったことで、サロニアムの王族が彼女を養子として迎え入れたのだ。
この血縁関係はとても重要で、ルンはサロニアム王子の末裔。レイスは初代クリスタ王女の末裔。2人のルーツはともにサロニアムの王族であるが、遺伝子的には他人である。
だから、『混血の聖剣ブラッドソード』を誕生させることができたのである――
【ダンテマ】
正式には第14代法神官ダンテマ――検察と警察と裁判のすべてを任されている、泣く子も黙る法の番人。
初代ダンテマはサロニアム次期王子の教育係で、リヴァイアの夫だった。
第14代法神官ダンテマは、初代クリスタ王女から続く男子直系の子孫である。代々アルテクロス城に住み、法神官としての役職を任された。
クリスタとは遠戚関係。王女がもっとも信頼できる相談役である。
法の番人の裏で諜報活動もする。
イレーヌを “ニンジャ”としてサロニアム城をスパイさせていたのは彼、スラム街に暮らしていたレイス姫を陰ながら監視保護していた。
飛空艇ノーチラスセブンの操縦士が、ルン王子だということも知っていた――
【シルヴィ・ル・クリスタリア】
聖剣士リヴァイアが、木組みの街カズースに帰郷したときに出会った。
北海の寒さになんか負けない、明るくて元気の
【ギルガメッシュ】
城塞都市グルガガムの裏路地の露店でもらい受けた、仮装のお祭りのときに着る5色に
年齢は20歳くらい。背丈はリヴァイアより少し高い。
ギルガメッシュという名前、実は名付け親はリヴァイアである――
聖剣士のロッジで、修練仲間として一緒にレベルアップに励んだときに名付けた。
竜騎士の帝国ゴールドミッドルで、魔法使いとして名を
それがいつしか流浪の魔法使いとなり、魔法都市アムルルに反抗した罪でクリスタミディア牢獄塔で終身刑に処された。
世間では『魔法使い上がりの大盗賊ギルガメ』と蔑称で呼ばれている。
ファッションセンスが最悪ということは、羞恥心の
戦闘時には魔法をMP消費を気にせずにぶっ放す。
ギルガメッシュは自分勝手で思い上がりなナルシストである。
そして、リヴァイアに密かに片思いしたことで、ホーリーアルティメイトの魂を盗んだのだった――
続く
この物語はフィクションです。
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