第12話

「現在から約80年前ff粒子を発見された、そしてDrジュリガーたち研究者たちが開発したff粒子リアクター。

 それによって人類は重力をはじめ多くの呪縛からときはなたれた、それが今から60年前になる。

 しかしff粒子リアクターはまだ未知数だった。

 追加でリアクターについては基本的には、半ば連邦の傀儡と化したDrジェリガー研究所を除いて誰も詳細なことはわからなかった。

 しかし連邦は確実に兵器として粒子を利用するものの制作に取り掛かっていた。

 そんなことは誰でも理解していた、そして連邦に対して徒に怒りを覚えるものもいた。

 その結果暗部な奴らが無茶苦茶な手段で研究を始めた。

 それはなんともなの面白いものだったよ、雑に人類を空に飛ばしたせいで管理が甘い場所なんぞ無限に出てきた。

 それが何を生み出したか想像がつくか」

 俺はただ話を聞くことしかできない、教科書には確かに歴史としてほんの一ページほどに書かれていたその内容その裏を話しているのは分かる。

 たしかにその次代、今から60年前といえば半ば強行でのコロニー建設、人類の宇宙移行。

 だがそれが何を生み出したかなんて俺は知らない。

「その顔、答えが出なかったようだね。

 では教えて差し上げよう、それは違法な洗脳、法整備のされていない環境、強姦それによって生まれ行き場のない子供、職場や食料の不足。

 暗部な奴らの温床になるには十分すぎる環境が揃ってしまった。

 そうだよそうだよ」

 男は発狂でもしているような声で叫び、俺の首を両手で締め上げてきた。

「さてと」

 男は締めていた手を放した。

「じゃあその暗部集団どうなったと思う。

 連邦に駆逐されただとか法整備されたから活動できなくなっただとか、そんな虫のいい話があるわけ無いだろ。

 表では大規模運送業者となったりしてるんだよ、暗部時代に稼いだものを元手にしてな。

 それどころかそのまま表の顔を隠れ蓑にして暗部家業を続ける始末だからな」

 この人の目はどこか遠い過去を思い出しているようにも見えるが目の焦点があっていないまるで薬漬けの人間のようにも見える。

「さあさあ、では本題に移るとしましょうか。

 あのモービルは何なんですか。

 あの未知の装甲、我々が持っている武装やら掘削機やら使ってみたが傷一つつけることができなかったんだなあこれが。

 さてさて一体どんな原理をしてるんだい”おじいさんの作ったもんだからわからない”なんてさっき行っていたがそれは本当かい」

「ブラックボックスが多すぎるんですよあいつは。

 操作系のプログラムこそかろうじてわかってはいるがって。

 感じですね」

「なるほどなあ、じゃあ君が作ったあのオンボロ船に積んであった長方形のやつな何なんですかね。

 周りにあったものとGUIで答えを出せない凡人に興味はないってかああ」

「あれはただ、趣味で作った調整のためのマシンですよ」

「なあ、館長こいつ基地に連れて帰ろうぜ」

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