3章

第13話:隠匿……

 朝起きて、部屋の窓を開ける。

 窓から見えるのはボコボコと穴の開いた庭。

 侵入者が落とし穴に引っかかった跡だ。おかげで昨日は就寝中に襲われることもなくぐっすり眠れた。

 外に出て、穴の中で気絶している人がいないか確認してから、穴を埋める。

 吾良千輝に気づかれることなく穴を掘り、侵入を防いで、痕跡を消す。

 まさに完全犯罪だね。

 犯罪じゃないけど。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る