第16話

美人上司の山野井さんを前にして!

俺がカッコよく決めてやるさ。

社長も、きっと、この企画はいけると思う筈だからな」


俺のアイデア、頑張って作った資料までもが。

無能上司に取られた瞬間だった。


午後の会議では。


俺の発言は一切なく。

プレゼンは藤島さんのものになった。


社長は配られた資料とプロジェクトターに映し出された映像に釘付けになっていた。


「素晴らしい...」


社長のそんなセリフが聞こえてきて、

俺はガクッと肩を落とした。

その時だった。


山野井さんが急に立ち上がり、声をあげた。

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