第6話


「え」

「嘘でしょ」

「臨時休業!?」


俺はそんなひとりごとを、連続で呟き

仕方なく、更に歩くことにした。

こっから一番近い銭湯に向けて

怒りながら大股歩きをしていた。


「くそっ...!」


お風呂セットを持ちつつ、俺は


スマホを操作し、最寄りの銭湯に

向かっていたその時。


大事件が起きた。


目の前で、


千鳥足で歩いていたスーツ姿の女性が。


ふらりとよろけたのだ。


「え」


俺がスマホから顔を上げた瞬間での

出来事であり。


その女性の結構、というか、かなり近くにいたから、さっと、気が付いて、

俺はなんとか、支えることに成功した。










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