ん?ん?ん?
二度、三度と読み直しながら
頭の中に静謐で鮮やかな情景だけが
がグルグル回っている。
堂々巡りの目眩しにあっているような感覚。
でも、この物語にどうしようもなく惹かれて
また、読み返す。
覚めない夢の中を彷徨っているようで
出口を見いだせないでいます。
きっとまた、読み返してしまう。
とても面白かったです。
作者からの返信
コメントとレビュー、ありがとうございます!
夏らしい鮮やかさと、現実ではないような静かな不穏さを描きたかったので、こういってもらえて何よりです。
永遠と夏の親和性は高いのではと思います。主人公も妖怪というある種の永遠の存在になってしまったので、堂々巡りというのは的を射ている気がします。
自分が面白いお話を描いてきたのですが、「何度でも読み返す」という感想を貰ったのは初めてで、とても手ごたえを感じました。
こちらこそ、楽しんでいただいて、ありがとうございました。
「俺」の一人称で、少し斜に構えた「俺」の一人称で、語られるという手法が秀逸ですね。
他者を突き放した観のある「俺」が、実は……というラストに驚愕です。
リアリティある描写であるところが、なお一層、その「ラスト」の驚きへと繋がるところには舌を巻きました。
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
コメントとレビュー、ありがとうございます!
一人称による叙述トリックが好きなので、上手く騙せて満足しています。
文章が長くなってしまっても、描写は濃くしたかったので、それがリアリティに繋がったかなと思います。
ただ、二重人格の描き方というのは、これで正しかったかなぁと思ったりしています。もうちょっと調べてからでもよかったかもというのが反省点です。
こちらこそ、楽しんでいただいて、何よりです。
お見事です!
とても気持ちよく読み進むことができました。
小説を読む楽しさを味わいました。何が来るかと楽しみにする気持ちを。
細かい描写が重ねられて一つの景色と情景、人物と時間が表現されていく、その過程の緻密さも程々でいい感じでした。
自分が何者かもわからない中心人物ですが、この人に半分の魂が乗り移ったということでしょうか、それともこんな人物がそっくり生じた? ここら辺は表現するに難しいことかもしれませんが。
作者からの返信
コメントとレビュー、ありがとうございます!
ウェブ小説形式としては、長すぎるかもしれないと懸念していた拙作でしたが、「小説を読む楽しさを味わいました」というこの上ない賛辞、とても嬉しいです。身に余る光栄です。
舞台を夏の田舎ということで、情景と時間の描写には力を入れました。そちらを汲んでもら他ことも、有り難いです。
「俺」は、父親に虐待されていた過去以外は、ほとんど何もない人物です。名前(作中に出てきてませんが)と年齢とクラブの店員というような設定だけがあります。
彼自身は、半分の魂の状態です。幽霊みたいなものなので、普通の人には見えません。
分かりにくくてすみません。本編に変わりまして、こちらで説明させていただきました。
主人公が不幸のどん底にいるにもかかわらず、温かいお話です。
二重人格の片一方の魂という発想が面白いです。
人格が二重だと魂もふたつあるのですね。
でも、両方の人格ともに優しい。やはり元は一つなのだと思いました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「死」というのは終わりではあるのですが、ここから「俺」の物語が始まるというイメージで描いていきました。
二重人格は、一つの人格の記憶は引き継がれないというのですが、幼少期に、優しかった両親から愛情たっぷり受けて育ったので、その影響はあると思います。あと、捕捉になるのですが、母親が亡くなるまでは父親はよい父でした。
もう一つ、捕捉しますが、藤風成寛の魂はもともと一つだったのが、二つに分かれて、「俺」が村に残ったというイメージです。
説明不足で、勘違いさせてしまって申し訳ありませんでした。