第7話自作はすごく愛情わいちゃうよね

 いつもの森。今日は、自作概念固定魔法の理解を深めるのが目標。ある程度何ができるか把握してるけど、ごときじゃ全然満足できないから、頑張るぞぉー!!




 じゃあ、一から振り返ろう。


 概念固定魔法っていうのは、言葉のまま、そういう概念っていうのを形を定めてそれに固めた全自動で動いてくれる、自由性はないけど安定性がある魔法。詠唱をすると、術者の魔力を吸い取って勝手にあれこれ組み立ててくれる。もし、魔力量が足りなかったら何も起きないし、魔力を吸い取ることもない。この部分も自動で判断して勝手にやるから、作った人はすごいよね。

 この概念固定魔法で一番大切な部分は、根源ってやつ。この根源っていうのは、概念固定魔法の基本のき。これがあることでどういう魔法なのかっていう根本ができる。逆にこれがなかったら、何の魔法なのか、魔法自体がわからなくて不発、最悪の場合暴走したりする。だから1番大切なんだ。

 で、私が作った《虚空魔法》の根源は、。そもそも、虚空っていうのは何?って感じだけど、簡単に言うと『何もない空間』って意味。そして、《虚空魔法》はその『何もない空間』を作る魔法だ。そして、作った『何もない空間』を基に、いろいろできるって言うのが《虚空魔法》の全部なんだ。今の所。

 じゃあ、この《虚空魔法》でどうやってマジックバックを作ったのかっていうと、カバンを作るときに、《虚空魔法》の術式を入れただけ。術式っていうのは概念固定魔法の詠唱を、声じゃなくて形として唱える方法。で、それを物が作られる過程で編み込むか、付与すると、その物に魔法の効果がつくのだ。でも、簡単に作れるけどかなり疲れるんだけどね。


 さて、じゃあここからは《虚空魔法》ができることを増やそう。

 今のままじゃ、何もない空間を作って遊べるだけの魔法になっちゃうからね。やっぱ防御系と攻撃系は欲しいよね!!ロマンだよロマン!

 とは言ったけど、もうすでにある程度はイメージは固めてるから、それを形にするだけなんだけどね。


「イメージは、空間の出入り口を無理やり閉じて、物を切断するもの」


 入り口と出口を同時に開け閉めできるように。かつある程度の自由を、少しのアレンジくらいなら受け入れるものを。


「…………《だん》」


 目の前の一本の木に、斜めにの形で発動する。斜めにスライドしていって、倒れた。


「うん。理想的だね」


 よしよし、満足!考えてた通りのものができた。

 さあさあ、次だ。つぎは、自分を空間に入れて、攻撃を防ぐもの。薄ら見える薄い箱を作るように。そして頑丈に。これも、ある程度自由にできるように。そして、自分を守るんじゃなくて、守りたいものを守れるように。


「……………………《はこ》」


 柔らかい泥団子を作って、それを囲むように作る。


「少し疲れるけど、全方位100の《魔砲》」


 直径1センチの細い《魔砲》を放つ。


「………うん、完璧!」


 中の泥団子は一切崩れてない。流石、私の魔法!やったやった!

 そのまま勢いに任せて、何個か作ってから満足した。


「さて、じゃあ次の魔法だ」

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