第2話魔法楽しすぎてやばい
私、実は家族から
そりゃね?寝る間も惜しんで魔法魔法魔法。ご飯を食べて魔法。おやつを食べて魔法。もはや歩きながら話しながら魔法使うところまで来たからさ。これで自覚なかったらやばいよね。
まぁだからって辞めないんだけど。楽しいからね。
そうやって過ごしてたら、突然、昼食のデザートを食べてたら父様から大事な話があるって言われた。
「みんな、食事中でごめんね。実はレールとメルネに手紙が来てね」
「僕とメルネに?どんな内容なんですか?」
「ざっくり言うとマルクス学園からのお誘いだね」
推薦ってこと!?違う気がする!てそんなことはいい!マルクス学園って言えば世界最高峰の学園でここに通えば一部を除いてどの職にもつけるって言うあの!
「まあ!それは本当なの?あなた!」
「嘘をつくわけないだろう?アルマ」
「本当なのね!今日はお祝いだわぁ!」
すごいすごい!さすがお兄様とお姉様!
「すげぇ!姉様と兄様!すげぇ!」
その後、お兄様とお姉様、そして私達にいつから始まるとかそんな話をして、祝いはいつに行うとか話し合って解散となった。
「う〜ん、どうしよっかなぁ?」
今、私は自分の部屋でお兄様とお姉様への贈り物を考えていた。
「食べ物はすぐなくなるし、杖とかだとありきたりだし持ってるし、うぅ〜ん」
じっとしてても何も浮かばないなと思った私は、いつも魔法の練習をする時に使う裏山で魔法を使いながら考えることにした。
さあ、今回使用するのはこちらの魔法、
オリジナル魔法《浮遊》と、オリジナル魔法《カッター》です!
まずは、《カッター》を木へ向けて放つ。
「オリジナル魔法、《カッター》!」
カッターっていうのは、今名付けた、今必要だから作った
「オリジナル魔法、《浮遊》!」
これは名前の通り物を浮かせるための
「イイネ!精度も良し、威力も期待した通り、作りたいものができた!」
一つ一つ、輪切りした木を確認していく。太さ、断面、正確に並べられたかとかを確認。やることやったので、輪切りした木から十歩離れて地面に線を引き、もう十歩歩いて地面に線を引き、またもう十歩歩いて地面に線を引き、はじめに引いた線に向かって歩いてく。
「よし、いっくぞぉー!《バン》!」
大体5メートルくらい離れて、輪切りした木を的に見立てて真ん中に人差し指を向けて、魔法を放つ。
そうしたら、狙った的の真ん中に綺麗な円状の穴が空く。
「イイネ!イイネ!タノシイネ!」
気分が良くなって的を六個ほど穴だらけにする。
今、私が使ったのは、私が一番好きな魔法、無属性魔法の《魔砲》。詠唱をバンに変えて撃つのに最近はまってる。
突然だけど、魔法って魔力に属性をつけた属性魔法と、つける前の無属性魔法に分けられてるんだ。属性魔法は風魔法とか、火魔法とかって呼ばれてて、いろんなことを起こせる多様な魔法で、無属性魔法は《魔砲》のほかに、《身体強化》や《防御壁》があって、シンプルイズベストな魔法なんだ。ちなみに《魔砲》は不遇魔法って呼ばれてるんだ。まあ、魔力を何もせずにそのままドバッと出して放つんだから。燃費めちゃくちゃ悪いよね。例えるなら魔力を100持ってる人が魔力10込めた《ファイヤー》を出したら、100秒くらい待つのに対して、魔砲だと10秒ほどで弾切れになる。だけど《ファイヤー》の燃費が良いというわけでなく、むしろ属性魔法の中で一番悪い。
燃費が悪い、でもそこが良いんだよね、《魔砲》って。それに、燃費が悪いのは私にとって、マイナスどころかむしろプラスだし、撃った時気持ちいいし。これからも使い続けてやるぜ!!
「よし…ふぅ…すぅ…《魔砲》!そして、 オリジナル魔法、《マリオネット》!」
残り10個ほどの的に背を向けて、的とは反対の方へ《魔砲》を放つ。そしてそれにオリジナル魔法の《マリオネット》をかける。《マリオネット》とは、対象を操る魔法。て言っても、生物とかはできない。怖いしね。
さっきの
《マリオネット》をかけた《魔砲》を操って、残りの的に当てる。全弾狙ったところに着弾する。
「イイネ!でももっと自然に出来たらモットイイネ!」
やはり魔法は素晴らしい。魔砲最高ですね!
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