お守り
痛い痛い痛い。
俺は昔から怪我が治るのが普通の人より早かった。骨が折れたって1週間で歩ける様になったし、小さな切り傷なら10分もすれば痕すら残さず消えていた。
だから、大丈夫だと思った。
高校生にありがちな、仲間内の度胸試し。
皆は流石に諦めて、なのに俺だけはどうせ怪我をしてもすぐ治ると調子に乗った。
なのに。
痛い、痛い、痛い。
傷が全然治らない。全然痛みが引いていかない。
なんで、なんで、なんで。
ポケットから飛び出した財布についたお守りが、やけに黒ずんで見えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます