八百屋

八百万屋。


神が神のために開いた店。何処にでもあり何処にもなく。全てが有る店だった。


信仰が減り力が衰えても神は店を辞めなかった。


八百万は叶わず、ついには八百まで落ち込んだ。それでも人間の煩悩相手ならまだ十分に。


その八百屋の店先には姿を変えた神が立つ。

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