インスタント
頼んでいた宅配便が届く。中には乾燥した何かと取扱説明書、男物の衣類一式。
説明書通りに乾燥した何かを水を張った湯船に、衣類を脱衣所に置いて一時間。
タオルで髪を拭きながら、脱衣所から男が出てきた。
服は先程届いた物を来ている。
「お風呂ありがとう」
低く甘い声が響く。
声も髪もカタログで選択した通りの自分好み。
《インスタント彼氏》
割高ではあるが悪くない買い物だった。
「明日はどうしようか」
ソファーの隣に座って彼が提案する。
その肌は綺麗すぎて作り物らしくはあったが、本当の肌の様にしっかりと弾力があり水で戻したとは思えない程だった。
設定も作り込め、彼は若手のサラリーマン。と言っても性質、外出しても上購入者が払うことになるので、リアリティを持たせるために収入が低い職業にする事が多い。
さて、今回はどうしようか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます