トモダチ

僕には特殊能力がある。異次元の存在と会話ができるのだ。


彼は未来予知をしたり、知らない事を教えてくれたりする。


付き合いは物心ついた頃からと長いが、彼の事はあまり知らない。性別ですら会話の雰囲気からそうだろうという程度だ。自分の事はあまり話してくれない。


それでも辛い事があれば励ましてくれるし、悲しければ慰め、良い事があれば共に喜んでくれる。僕の1番の友達だ。


『なぁ、お前さぁ』


学校帰り、彼の声が聞こえた。


「なに?」


『いつまでオレが本当に存在してると思ってるの?』


え??

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