秘密の花園

ここは、僕の秘密の花園。

彼女とデート出来る唯一の場所。


初めは遠くに姿を見ただけだった。それが段々と近づいてこの前にやっとすぐ側の藪まで来てくれた。


きっと今日こそは隣まで来てくれる。そう考えながら花を見ていると傍の藪から音が聞こえた。彼女だ。


顔が覗く。


ふくよかな胸元が見え、腕が、


腕?


なんで、なんで!


やめっ!





行方不明になっていた村の若者が果ての花園で見つかった。あそこはハーピィの巣だから近づかないようにと言っていたのに。

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