第2話 赤い月

次の日


りな「おはよう」


直哉「おはよう、起きるの早いね」


りな「こんなとこで、ゆっくり眠れないよ。」


直哉「そうだよね笑」


りな「それより、サバ缶おいしいよ」


直哉「腐ってない?」


りな「んー、今のとこ大丈夫みたい」


直哉「そ、そっか、俺はいいや」


りな「そう、おいしいのに」


直哉「俺、森の中また調べてくるよ」


りな「私も行く」


直哉「助かる」



ガンッ ギィィ



?「うぁっ」


りな「?!」


直哉「!?」


?「お前ら何してんだ!?」


直哉「あ、勝手にはいってすいません!」


?「ちげーよ、お前らはどっから来た?」


直哉「すいません、ここに来た時の記憶なくて、目が覚めたらこの島にいて、、、」


?「あ、そっか、わりーな」


?「あ、俺は修也、よろしく」


直哉「俺は、直哉でこっちは」


りな「りなです。よろしく」


直哉「修也さんは、いつからここに?」


修也「修でいいよ、一ヶ月前ぐらいだと思う」


修也「なんせ、カレンダーねぇーからよ、わかんねー笑」


直哉「そっか笑、あ、食料とかは?」


修也「この森の奥に池があるんだよ、そこに魚とかいるから、そこで食事してる」


直哉「そうなんだ、良かった、サバ缶食べなくて」


修也「サバ缶?」


直哉「いや、なんでもない」


りな「そんなことより、あそこの死体は?何か知らないの?!」


修也「あぁ、あれか、そのうち分かるよ。」


りな「そのうちって、あなたなにか知ってるの?!」


修也「あぁ、知ってるよ、この島には、得体のしれない化け物がいるんだよ!!」


直哉「化け物?」


りな「意味分かんない、そんなのいるわけないじゃん!!」


修也「別に信じなくてもいいけど、赤い月が見えたら隠れろ」


りな「赤い月?こんな時に、へんな冗談やめて!」


直哉「りな、ちょっと落ち着け!」


直哉「赤い月って、いつ出るんだ?」


修也「だいたい、3日目の夜ぐらいのペースだ」


修也「残念だけど、今日の夜が、その日だと思う。計算だと」


直哉「そんな、化け物ってどんな奴なんだ?」


修也「ガリガリの女だ」


直哉「ガリガリの女?」


直哉「なんだ、人間じゃないか!」


りな「何言うかとおもったら、あきれた」


修也「ただの人間じゃないんだ。」


修也「食うんだよ」


直哉「食う?なにを? まさか?」


修也「あぁ、人間をだ」


りな「あんた、おかしいんじゃない?!」


直哉「ちょっと黙ってろよ!」


りな「、、、」


直哉「見たのか?食べる所?」


修也「見たよ」


修也「俺がこの島に来た時、たかしって奴がいたんだ」


修也「俺はたかしと一緒にこの小屋とか、池とか見つけたんだ。」


修也「そんな時、あの赤い月が出てきたんだ。」


修也「最初は、不気味な月だと思っただけだったが、そんな時、奴が現れたんだ」



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