第18話ゴールデンウィーク
昭和の日、それはゴールデンウィーク1日目だ!
肩こりに悩んだ人は三条さんが強化で解決。
オーロラがみてみたいという願いは本町さんがテレポートで解決。
パソコンが壊れたら三条さんが解決。三条さんが大活躍!
週3つの絵馬のノルマをこなし充実した休みが送れるはずだったのだが!
全部空振り!妹と月夜は女の子同士の買い物に行ってしまうし黒田も喜瀬も用事があるらしいし!オカルト民俗学部も駄目!
1日目はぼっちコースかと課題を仕上げていたところ玄関から大勢の足音が聞こえた!話声もだ!俺は結界が切れるのが今日だから怪異の仕業か?と様子を見に行くと。
人生デビューしてから親しくなった人達が全員いた。ゆりえが、
「せーの誕生日おめでとう!」
クラッカーが鳴り響いた。
そうか、今日が俺の誕生日か…!
俺は泣いていた…、こんなに幸せなのは人生デビュー以降1番の思い出だ。妹も友達も恋人と神様もみんなが俺の産まれた日を祝福しにきたのだ!
「なに泣いてるの!こういう時は笑うもんでしょ!私の顔を潰す気!」
「ゆりえ、ありがとう」
笑顔でそう言った。
「さぁみなさん家に入りましょう!」
玄関で終わりじゃない、これから始まるのだ!人生デビュー初めての誕生日は!
持ちよったお菓子やジュース、そしてケーキもある!すごく大きい!神様が買ってくれたらしい。流石!
ロウソクの火を消すと月夜さんが切り分けてくれた!俺の分が明らかに多かった!
そこからは大騒ぎしながらケーキとお菓子が減っていくのだった。プレゼントはなんだろう、と想いながら楽しい時間が過ぎて行った。
「さぁ、兄貴エモいプレゼントの時間だよ!」
日記一年分が手渡された…これだけ…!?
「ここにいるみんなが京次朗の毎日の思い出を楽しい時間にする!それが私たちのプレゼント!」
俺は金銀財宝酒池肉林よりも素晴らしいと、胸を張って言えるものを月夜達からもらった。
俺は泣くのをこらえて笑顔で、
「最高のプレゼントありがとう!みんなありがとう…!」
おれはこらえきれず泣いてしまった…。だって仕方ないだろ!今日だけじゃない明日からも幸せな日々が待っているのだから!
「兄貴また泣いた!この泣き虫!」
「そうだな笑う時だよな!」
幸せなら笑うのだ!
「そうだぞ、神様がパンチラしながらツイスターゲームしているところでもみて笑え!」
石井の変態ぶりも今日の幸せの要素のひとつだった。というか今日はなにをしてても楽しいし。女子の手料理も美味い、ていうか今日はなにを食べても美味い!そんな日だ。
お開きになった後も淋しくなかった、だって明日は文字通り明るい日なのだから!
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