番外編3.ブリジットはまだ知らない? (小説3巻発売決定記念)



☆3日前 ユーリとぴーちゃんと☆



「ユーリ様、何やら近日中に大事なお知らせがあるそうですわよ!」

「……ああ、ブリジットは知らないのか」

「えっ? ちょっと、どういうことです? まさかユーリ様はご存じで……」

「ぴー!」

「あら、ぴーちゃんも知ってるの? 教えてちょうだい!」

「ぴぴー! ぴぴっぴ、ぴーぴぴっぴぴー!」


(ぜ、ぜんぜん分からないわ…!?)



☆2日前 ニバルとキーラと☆



「ブリジット嬢! 聞きましたか、例のお知らせの件!」

「楽しみですよね!」

「……もしかして、級長とキーラさんも知ってるの?」

「えっ、それは」

「も、もちろん知りません!」

「! そ、そうですね。俺たちなんにも知りませんよ!」

「なぁんだ、二人とも知らないのね! ほっとした!」


(おいたわしや、ブリジット嬢(様)…!)



☆1日前 ブルーとカーシンと☆



「ま、まさかとは思うけど、ブルーもお知らせの内容知ってたりするの?」

「はぁ? なんの話だ? そんなことよりカーシン、おやつ作って!」

「おー、任せとけ! せっかくだし、お嬢も食べるか?」

「じゃあ、いただこうかしら。…って、二人とも! 今はそれどころじゃないのよっ」

「空腹こそが最大の敵、って言うだろー?」

「そんなことわざ、あったかしら。……うう、気になるわっ!」



☆当日 ユーリと☆



「もう週末だが、まだ情報は掴めてないのか?」

「ユーリ様……」

「そう睨むな」

「もう! 睨みたくもなりますわよ!」

「……ハァ、仕方ないな。耳を貸せ。実は……」

「……えっ、本当に!?」

「こんな性質の悪い嘘はつかない」

「わ、わたくし嬉しいです!」

「ッブリジット、急に飛びつくな」

「楽しみですわね!?」

「おい、人の話を……!」



☆おまけ シエンナと☆



「シエンナ、ねぇねぇシエンナ知ってた!? って……」

「お帰りなさいませ、ブリジットお嬢様」

「シエンナ、すごいご馳走ね? これは?」

「クリフォード様から情報を仕入れまして、別邸使用人一同で準備していました」

「あ、ありがとう……! よーし、今日は食べるわよ!」



☆おしまい☆





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ということで、お知らせです!

アクアク第3巻、8月に刊行が決定いたしました……!



続きの刊行が難しいという状況からここまで辿り着けたのは、ひとえに応援くださった皆さまのおかげです。本当に本当に、ありがとうございます。

今回投稿したのは、Twitterでの○○決定お知らせカウントダウンでした。一部手直ししたり、追加で書いたりしています。

なかなか時間が取れない状況のため、いつものように小話が書けなかったのですが、個人的にはみんなの個性が出ていて楽しかったです。



紙の本については早くも予約受付が始まっております。

最終第4巻を出すためにも、ぜひぜひどしどし、ご予約いただけたら幸いです。



引き続きブリジットやユーリたちを、よろしくお願いいたします!


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