ぼくの好きな人は

百々瀬たお

プロローグ

今でも理解できないんだ。

あの日から三年の月日が経とうとしているのというのに。


映画は君の観たいものに合わせたし、

ランチも君の好きそうな店を何日も前からネットで検索して探したし、

スマホのメモには君が退屈しないようにいつも話題のリストを作ってた。


今日もぼくは目の前の女の子の話をBGMに君のことを考えてる。

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