第29話 高級クラブ

「会員制みたいな?」


「会員制だろうね。一見じゃ入れないからね。だからそこに○○とかさ、○○さんとかが来たんだよ」


「え!?」


「騒ぎになる前かもしれないけど」


「そうなんだ」


「そういうところなんだよね。役所で使うようなキャバクラだから。だからワケわかんない人が入れないキャバクラ。ちゃんとしたところだから、だからそういうメール送ってくる。

4店舗あって2店舗はそういうところで、あと2店舗は軽いところなのかな。そこの飲み屋、どこの店か忘れちゃったけどそこのママとWちゃんがラブラブで旅行行ったの。おまえ聞いたことあるだろ?」


「あー!うん、うん、うん、うん。あ、そういうことね」


「そうなの」


「あー」


「うん」


「でもよかった、話戻るけど」


「なにが?」


「おにいちゃんがいて」


「なんで?」


「だって私、騙されてたかもしれないじゃん(笑)」


「誰に?(笑)」


「いや、だから、わかんないけど」


「いろんな人に?」


「そう。怖いよ、怖いなって思ったもん」






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る