96 かなたろー 様
1 カクヨム
(エッセイや性格診断はnote)
2 基本コメディ
3 世界のルールが明確な物語
児童文学全般
4 目の前の出来事に右往左往
しつつもベストを尽くす人。
または、電波な人。
5 平時は気持ちが悪がられるので語っていませんが
基本的には、性格類型論に各キャラクターを
当てはめて書いています。
あと、さらに気持ち悪いので語っていませんが
誕生日を設定して、四柱推命の日干を象徴した
比喩を行っています。
6 異世界ファンタジーを書いてみたいです。
7 どれも難しいですが、心理を情景描写で
表現できるよう、努力しているつもりです。
8 安楽庵探偵事務所 〜尋ね人は異世界です。〜
(今までで一番書き易かったからです)
https://kakuyomu.jp/works/16816452219064660229
【あらすじ引用】
その探偵事務所は、新宿の雑居ビルの七階に事務所を構えていた。
人探し専門の探偵事務所だった。しかし、事務所の看板は掲げていなかった。
だが、替わりに広告を出していた。
月刊紙のオカルト雑誌の、増刊号の季刊誌に四分の一ページの広告を出していた。
『尋ね「人」探します。 −安楽庵探偵事務所−』
広告には住所しか載せていなかった。電話番号や、メールアドレスもない。当然、ホームページはあるはずもない。公式SNSアカウントすらない。これではそうそう、たどり着けない。
そんな広告で大丈夫か?
大丈夫だ。問題ない。
なぜなら、異世界に転移した人探し専門の探偵事務所だったからだ。
安楽庵探偵事務所の所長、安楽庵キコは、不思議な能力を持っていた。その能力が使えるのは、春夏秋冬の季節の変わり目〝土用〟に限られるが、その期間中であれば、事務所の非常階段の先に、異世界へとつながる廊下を作りだす事ができる。
キッカリ六十個ある、異世界につながるドア。
そのドアの額縁に、昔ながらの製法でつくられた松煙墨で描かれた〝水墨画〟を嵌め込む事で、異世界への通用口を開く事ができる。
安楽庵キコは安楽椅子探偵。故に自身では異世界には赴かない。
千変万化の異世界の特徴に合わせて、〝三人の助手〟の中から、最もふさわしい人物を派遣し、尋ね人の捜索を依頼した〝依頼人〟に調査報告を行う。
異世界転移した、尋ね人を探しにくる依頼人は、すべからく、心に〝苛立ち〟抱えている。その苛立ちを、安楽庵キコと、三人の助手はバッサリと切り捨てる。
そう、探偵事務所の本来の目的は、尋ね人の捜索を依頼した人物を救い出すことだった。
苛立ちを抱え、異世界へと引き摺りこまれそうになっている、依頼人の心をスッキリさせる事だった。そして、異世界へと引き摺りこまれないように〝免疫〟と、二〇二〇年、大きな社会変容に飲み込まれる世界の中で〝生き抜く力〟を与える事だった。
二〇十九年、世界変容が音もなく近づくなか、春夏秋冬、様々な苛立ちを抱えた人たちに、救いの手を差し伸べる連作短編です。
〝季節のじゃがいも料理〟に、ユーモアとハートフルを添えて。
────レビュー全文
【物語のあらすじ】
新宿のとある雑居ビルにある探偵事務所には三か月に一度しか依頼人が来ない。そこには三つ理由がある。看板はなく、広告は出しているものの三か月に一度しか刊行されていないオカルト雑誌。そしてその内容にも問題があったのである。問題だらけの広告とちょっと変わった尋ね人を探す探偵事務所。
果たしてどんな依頼人がやって来るのだろうか?
【登場人物について】
安楽庵探偵事務所の助手は、お酢が好きなようである。
占い館の館長兼探偵事務所の所長は、絶世の美女ではあるがモテない。その理由は60個あるらしい。その他、異世界へ向かう人物などがいる。
【良い点(箇条書き)】
・一定のパターンのある物語なのかと思いきや、五話で意外な展開となる。
・依頼人がほとんど訪れない理由は、冒頭で分かるがそれ以外にも理由がある。その部分を知ると、なるほど! と思う。
・異世界転生を、上手くモチーフとして取り入れた物語である。
・作風とリズムが独特である。
・異世界転生後の世界を舞台にしている物語は沢山あるが、異世界転生でいなくなった後の世界が舞台というのは面白いなと感じた。
・登場人物が個性的である。
【物語の感想】
料理というものが物語にどのような形で関わって来るのだろうか?
初めは全く想像がつかなかったが、こういう使い方があるのだなと感じた。巧く異世界を取り入れた物語であり、発想も面白いと思った。
登場人物についての詳しいプロフィールがあるのも面白い部分。それぞれ副業があるのだろうか?
時々何を言っているのか、ちょっとわからないところも味だと感じる。
とても面白い物語だなと感じた。
*7話まで拝読
【物語全体の見どころ】
独特なリズムのある作品。同じ流れで物語は始まっていく。後半がそれぞれ違っていくスタイル。詩などでよく使われる反復法が物語全体に使われており、その独特なスタイルがリズムを生んでいる。
異世界転生を巧く取り入れた物語である。通常、異世界転生ものというと、異世界に転生した側が舞台である。それは異世界転生者が主人公なこともあれば、それを取り巻く人物や敵などが主人公である場合が多く、現代が舞台になるのは稀だ。
独自のテンプレートにより物語が進んでいく印象。そして独特の切り口で、依頼人の心を浄化していく物語だと感じた。
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。
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