第91話 もっと、もっとと言わないで
先日、プールへ行きまして。
ええ、いわゆる温水プールですよ。屋外のプールへ入ったらこの季節、凍死しかねませんからね(笑
ときどき行くんですよね、プール。息子がスイミングスクールに通っていることもあって、泳ぐことを嫌がらない。市の施設なので料金も安い。どこへも行くことがないと「プールへでも行こうか」となります。
スイミングを習っていることもあって、息子は泳ぐことに不自由しません。わたしは……息継ぎができるのが平泳ぎだけなので、プールに入ると平泳ぎばかりしています。クロールしたり、背泳ぎしたりしている息子がうらやましい。でも、どうして彼はそう泳げるんだ? わたしがそうすると耳といわず、鼻といわずプールの水が浸入してきて、溺れそうになるのだが。。。
一応、息子は泳げるのですが、泳ぎ方が不格好です。(泳げない父親が何をえらそうに? まったくそのとおりです 笑)もう三年も習っているのだから、もう少し格好よく泳げないものか、と思ってしまいます。最初は「せめてクロールだけでも泳げるようになってほしい」と思っていたのですが。
――
というじゃないですか。えっ、少し違う?
子どもが生まれた時は、健康に生まれてくれただけでとてもうれしかったものですが、はいはいするようになると「早く立てるようになれ」、つかまり立ちができるようになると「早く歩けるようになれ」と願うのが親心というものらしいです。わたしもめちゃくちゃ心当たりがあります。
早く早くという気持ちは、とてもよく分かるのですが、子供の成長というものはいくら親が「早く早く」とせかしたところで一足飛びに成長するものではありません。
――三歩すすんで、二歩さがる
そんなものだと気を長くして、子供の成長を見守ることが肝心――と日々じぶんに言い聞かせています。それでも「もっと早くできないの!」っていいがちですけどね……。
小説を書くのも、一足飛びに上手になったり、面白いものが書けるようになったりはしないんでしょうねえ。わたしなど何年も書いているので、いい加減自分に対して……「五年も、六年も書いていてこれだけしかPVが集められないのか。もっと早く上手になれよ。書籍化された〇〇さんとか、賞を獲った△△さんを見習え!」って言いたくなりますし、愚痴も出てきますが、自分自身で自分の作品を長い目で見てあげようと思います。
人の成長を引き出すのに大切なこと。それは「待つ」ことです……だと思います(笑
☆☆☆
長いといえば、カクヨムコンに出している『真・青海剣客伝』が、今日で連載50回になりました。「長すぎる」って飽きてきた人がいるかもしれませんが、もう一週間くらいで終わります。
第58話で第一部完結。
第54話からまで58話までの5回は新作にしました。長かったけど、わたしのカクヨムコンもようやくひと区切りです。
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