これ、よければもらってください
藤光
第1話 おくりものとなるように
こんにちは、藤光です。
新しくエッセイを書きはじめるにあたり、どんなエッセイを書いていこうかと考えた結果、とりあえず「こんなのは書かないようにしよう……いや、まったく書かないというのは不自然だし……でも、いちおう目安として」というものを最初に書いておくのは有益だろうと思い、ここに書いておきます。
これから書いていくわたしの戒めとなるだろうし、これを読んでくれる人にも「ふーん、そうなんだ」と、この先読み続けられるかどうか判断するとっかかりとなってくれると思うからです。
昨年(2020年)のはじめから続く新型コロナ感染症をめぐる混乱が、混迷の度を深めていることをはじめとして、いまは暗い時代、世知辛い世の中じゃないですか。リアルではなかなか吐き出すことのできない、ネガティブな感情をネットで吐き出したいとか、現実ではまったく満たされない……どころか疎外され、なんなら虐められているので、ネットでは認められたい受け入れられたいとか、Web作家も考えがちでしょ。ま、少なくともわたしはそうなんです。
だからといって、Web作家の「毒吐き」、「自慢話」、「むかし話」を読まされる読者の立場になってみたらどうでしょう。ベースがネガティブなところにエッセイでもネガティブな話を読ませられたら、ネガティブにネガティブの上塗りですからたまんないです。書き手はそんなつもりなくても、受け取った人は汚物を投げつけられたような気分になることもあるんです。
なかでも、わたしのようなおじさんの自慢話やむかし話って、そうでない人にとってはなんの得るところもない無駄話、あるいは呪いの言葉だとう思うんです。呪いの言葉――過去に呪縛された人のことを指して「おじさん」っていうんです(藤光の説)。
それはやめようと。
できれば、読んだ人がニコニコしたり、ニヤニヤしたり、読み終わった後に不愉快でないエッセイを書いていきたい。読んでくれた人へのおくりものとなるようなエピソードが書けたらいいな。ちょっとしょっぱいエピソードもきれいにラッピングして差し出せば、読む人に珍味として喜んでもらえるかもしれない。
そんなことを考えながら、新しいエッセイを書きはじめることにしました。
ぼちぼち書いていきますので、よろしくお願いします。
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