『ねこママの知られざる過去を探ろうとするやましんの悲喜劇』または『甲斐のない努力を重ねたサラリマンの末路に関する一考察』
やましん(テンパー)
第1話 『ブチママ』
『これは、純粋なフィクションである。』
😸
わたくしは、今日も、のこのこと、ねこママの店に降りて行きました。
コロナは大丈夫なのかと思われるかも知れませんが、ママの店は、『ごき先端科学研究所』謹製の『ウィルスいじめ剤』の登場により、ばっちり、守られているのであります。
ところが、お店に入った瞬間から、いつもと、雰囲気が違うことに、戸惑いを感じたのです。
間違ったお店に、うっかり入ったような感覚です。
しかし、周囲を見回せば、確かにねこママのお店に違いありません。
奥の隅っこには、カージンゴが固まっています。
それで、ぼくは、ちょっと、安心したのです。
すると、声が掛かったのです。
『あらあ、やましんさん、いらっしゃい。どうぞ。にゃんこ。』
その声の主は、ぶちぶち模様の、ママより、ちょっとだけ太めのにゃんでした。
いくらか、ロリータ・ファッションみたいな服装です。
『今日は、代打ですにゃん。』
『あら、ママは?』
『それがにゃん、体調崩したにゃん。あたしは、のら猫連合の、ナンバーツー。女王代理。よろしくにゃん。見た通り、ぶちママで良いにゃん。』
『はあ、体調崩した、って、まさか、コロナさん?』
『うんにゃ。食あたりにゃん。間違って、アボカド入りのゼリーを食べたらしいにゃ。ごく、少量だけどにゃん。』
『あああ。あれは、良くないらしいね。』
『人間は、大丈夫らしいにゃんこ。まあ、ママらしい、ミスにゃん。』
『ママが、ミスしたなんて、聞かないなあ。』
『まあ、表向きは、のら猫女王であり、ミスはないことになってるにゃん。でも、あれで、実は、かなりの、おっちょこちょいにゃん。にゃん。』
『はあ〰️〰️〰️。なんで、そんな、よく知ってるの?』
『それはにゃん、あちらが、姉だからにゃ。』
『あらまあ。それは、初耳だあ。』
そこに、はとさぶろがやって来て、カウンターに座り込みました。
『やましんさん、今夜は、楽しい話が聞ける、ぽ。』
・・・・・・・・・🐈
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