執拗にケツを狙う巨乳美人のケツ注射! 恐怖のワクチン「お注射ガマンできるかな~?」

ゆうすけ

第1話 悪い夢

「よろしくお願いします(お、きれいな女の看護師さんだ。ラッキー)」

「はい。まず、ここに座って接種券と本人確認書類を見せてください」

「これです」

「……はい、接種券は結構です。ワクチンはどれにしますか?」

「え? 選べるんですか?」

「あなたにだけ、特別です。F社製、M社製、A社製とユミ子特製の四種類があります」

「……ユミ子特製ってなんですか?」

「ユミ子特製、です」

「はあ。よく分からんけど、まあいいや。F社製でお願いします」

「F社製ですか? ホントにそれにするんですか?」

「……いや、ダメなんですか?」

「別に構いませんけど、どうなっても私は知りませんよ」

「(いや、そんなん言われたら不安になるじゃねーか)え、えーと、じゃあ看護師さんのおススメのやつで」

「じゃあ、ユミ子特製にしておきますね(二コリ)」

「(……なんかハメられた感じがするけど、集団接種会場だから大丈夫だろ)」


「ところでこの本人確認書類はなんですか?」

「え? いや、免許証ですけど」

「いや、これじゃダメですね。ワクチン接種できませんよ」

「えー、接種案内のパンフレットに免許証か保険証って書いてありましたよ?」

「いや、これじゃあダメです。写真がダメですね」

「はあ、写真がダメなんですか」

「顔しか映ってないからダメですね」

「え? 顔以外にどこか映ってる写真じゃないとダメなんですか?」

「ダメなんですよ。ユミ子特製を選ぶ場合はお尻ケツの写真が必要なんですよ」

「えー! それどんなワクチンなんですか。だいたいユミ子って誰ですか」

「ユミ子は私です。よろしくね♡」

「いやいや、看護師さんの名前聞きたいんじゃないんですけどね。でも俺、今日は免許証と保険証しか持ってきていませんよ」

「じゃあ、仕方ありませんね。ここでお尻ケツの写真を撮りましょう。はい、脱いでください」

「えええ、脱ぐんですか、ここで?」

「大丈夫です。ここは完全密閉、完全防音です。大声を出しても外には漏れませんから」

「……いや、それ余計怪しいです」

「大丈夫です。ワセリンもありますから」

「いやいやいや、写真撮るのになんでワセリンがいるんですか」

「そりゃ、あなた、どこの写真が撮りたくなるか分からないじゃないですか。例えば急に直腸S状部の写真が撮りたく、もとい、必要になる場合もありますからね」

「ちょい待ち! 看護師さん、今撮りたくなる、って言いましたよね」

「あ、私のこと、ユミ子って呼んでください。私もあなたをケンと呼びますから」

「えええ? 呼び方まで指定されるんですか! まあいいや。ユミ子さん、今撮りたくなるって言いましたよね? ユミ子さんの趣味でどこの写真撮るとか決めてるんですか!」

「うふ♡ ケンは細かいこと気にしなくていいんですよ。とりあえずケンのお尻ケツの写真さえあればワクチン打てますから」

「まじですか。写真撮らないと今日はワクチン打ってもらえないんですか」

「打てませんね。ワセリンだけしか投与できませんね」

「ストップ! ワクチン打ってほしいのは山々だけど、ワセリンはいりませんよ、俺」

「あら、そうなんですか。ワセリンなしがいいなんてハードな好みなんですね♡ 細かいことはいいから、早く脱いで脱いで」

「えー、いや、なんか負けた気がするなあ」


つづく

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