卵子の知識どこまで知ってる? 卵子の質をよくしてくれるサプリはあるのか?

 卵子の知識で正しいと思うものにチェックを


 ①閉経を迎えていなければ(月経があるうちは)妊娠できる


 ②婦人科系トラブルがなければ、35歳を過ぎていても問題なく妊娠できる


 ③卵子の老化は閉経してから急速に進む


 ④35歳を過ぎても「体にいい」ことをいろいろやっていれば不妊の心配はない


 ⑤婦人科検診で異常がなければいつでも妊娠できる


 ⑥妊娠しなくなるのは40歳以降。39歳までは問題ない。


 ⑦不妊治療をすればほぼ間違いなく子供を授かる。


 ⑧同じ年齢なら体力がある人のほうが妊娠しやすい


 ⑨病院で治療を受ければ卵子の老化を予防できる


 ⑩月経が不純でも妊娠には問題ない


 ⑪45歳を超えても自然妊娠は可能


 ここにあげた回答は全て×か△、3個以上正しいと思った人は卵子老化の知識が不足しているそう。 


 (参考文献 河野美香 『まだ産める?もう産めない?「卵子の老化」と「高齢妊娠」の真実』 講談社2018年)


 【卵子の質をよくしてくれるサプリはあるのか?】


 不妊症に効く、あるいは卵子の質を上げると言うことに関してエビデンス(科学的証明)のあるサプリは出ていない。


 卵子はアンチエイジングできない。


 このため、子供がほしいと思ったら1日でも早く妊活に取り組むのが大事だと。


 著者の河野美香氏はプロローグで卵子が老化したからと言って妊娠できないわけではないし、個人差が大きいので「〇歳以降は妊娠できない」とは言えないという。


 ただ20歳代と30歳代後半ではやはり違いがあるということ。


 タイムリミットは確実にやってくる。


 「私はまだまだ大丈夫」と思っている30代前半の人は5年後には確実に30歳代後半になり、妊娠しにくくなる。


 個人差はあっても早めに行動を起こすことが「もう遅かった」と後悔する可能性は低いと、早く妊活を意識することの大切さを訴えている。


 日本では避妊の知識は性教育で教えるのに年齢とともに妊娠しにくくなる現実については若い女性に教えない傾向がある。


 現在、不妊で悩んでいる人の多くが「卵子の老化や妊娠しにくくなる時期があることを誰からも教えられなかった」と言うと放生勲医師は指摘する。


 一人でも妊活で苦労する女性を減らすために、避妊の知識とともに卵子の老化についても教える学校が増えるといいと心から思う。

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