第25話

自分に何かをしようとした人間と、普通に 話したり食事をしたりする。そんな事が可能か?!だが、そうみたいだ。少なくともアンジェリンにはそうだった。        だが、ハッキリと言えるかもしれない。  本当にそうした異常な人間、又はそうした、何か霊だとかが着いていると思われる人間がいた場合、自分がその相手に寄って毎日が 地獄になる訳では無いのだ。       ハッキリ言えば、完全にそうではない。普通は、そんな事ははあり得ないのだ!    それは一部だと思う。余程酷く、邪魔や何かをされない限りはだ。          だからやられた方は、まさかと思い、いつの間にかその相手に引きづられてしまう…。 そうした事もある。           彼等は普段、週の何日かは何も問題が無いのだ。普通に過ごす。これは悪魔映画でも、 大体いつもそうではないのか?!     だからある意味、油断をさせられるのかも しれない…。              千鶴子に悪霊が宿り、それが、犬を中心に 育ったアンジェリンに対して異常な憎しみや嫉妬を感じたのは事実だ。        それが動物霊で、恐らくは人間に迫害された物ではないのか?!罠にかかった狐、又は狸の様な。                もしかしたら、そうした物が複数で一つに なっている。そうした話はよく聞く…。  だが違うかもしれない?居達さんが言った様に 、違うかもだ。            だが、アンジェリンは自分の感じた事を信じた。あれはそうだと。          あれは恐らくは動物霊だ。それは、千鶴子がどこからか連れて来た狐の霊だ。他にはあり得ないと…。              そして、サンディエゴへのバス旅行の日が 来た…。

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