第29話 耳を知ろう

 耳も形によって読み方が幾通りかある部位です。

 中でも外耳の「耳輪」部分はひとりとして同じ形をしていないとされ、「指紋」同様「耳紋」として個人を特定することもできます。その精度は指紋以上とも言われています。


 耳は形がとても複雑ですが、小説で書くのは外耳部分でしょう。

 多少の障害は書くことになりますが、現在の小説では基本的に「聞こえない」「話せない」はなかなか触れない問題になっています。

 それが物語を解く鍵である場合は許容されることが多いですね。

 たとえば耳が聞こえないから、誰かが言い争っていても気づかない証人だって入るはずです。このような障害が推理を困難なものにしていきます。


 「耳」のことを「耳朶ジダ」と書く方もいらっしゃいますが、「みみたぶ」を感じで書くと同じ「耳朶」になるのであまり推奨できません。

 「耳朶ジダ」を使って「みみたぶ」と区別したい方は「耳たぶ」と表記しましょう。


 耳に関する単語は、それほどありません。

 ですが耳は音や声を「聞く」器官です。

 動作の語彙は視覚に次いで多いはず。

 おそらく「言う」が最も多いと思いますので、それは顔の最後に回す予定です。


 視覚が感覚の八割以上を占めますが、この聴覚も感覚の一割以上にあたります。

 このふたつで九割五分ほどをまかなってしまうのです。

 だからこそ、視覚と聴覚を失ったベートーベンは絶望を感じてしまったはずです。


 質問も少ないので雑談で文字を埋めております。まぁここはご愛嬌で。

 そのぶん「動作の語彙」の分量が多いので自分でもあまり気乗りしていないんですよね。

 まぁ私の語彙力を高めるために、辞書を徹底的に洗って頭へ詰め込もうとしている過程を公開しているだけですから。

 どうせ勉強するなら、独学ではなく公開したいのが私の流儀でもあります。


 ということで、どこまでで興味が尽きるかわかりませんが、しばらくお付き合いいただければと存じます。



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