第25話 鼻を知ろう

 鼻はさまざまな形状があり、その形だけで顔相占いの対象になるほどです。

 形自体は遺伝によるものが大きく、鼻の大きな人の子どもも大きくなります。


 まずは鼻のパーツをそれぞれなんと言うのかをひねり出してください。


 次に鼻の形をどれだけ思いつけるか、考えてみましょう。



 目よりもバリエーションは少ないですが、特徴的な鼻をしていると、とくにアニメやマンガでキャラクターの描き分けに便利です。

 鼻が大きいだけでお茶の水博士やギルモア博士などは個人を特定できます。

 アニメやマンガでは、鼻を誇張することが多いので、効果は絶大です。


 しかし目と違い、あまり差がありすぎるのも問題です。

 日本人は鉤鼻をしている人は少なく、さらにローマ鼻やギリシャ鼻など、鉤鼻のバリエーションをたくさん出すと妙に現実味がなくなっていきます。

 アニメやマンガなら差別要因なのですが、小説だと形が思い浮かばないため、単に「ローマ鼻」「ギリシャ鼻」と書いても読み手には伝わらないのです。

 そうなるくらいなら、全員同じ鼻の形をしていたってかまいません。


 鼻は絵にすると人相を左右しますが、文字だけの小説の場合は想像つかないため、あまり性格が反映されづらいのです。


 だから小説には、変わった鼻の人物はひとりいればじゅうぶんでしょう。

 多くなればなるほど、「鼻が特徴的な人物」だけで特定できなくなりますよ。



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